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■高病原性鳥インフルエンザの発生 2020年11月24日~29日

2020-12-08 12:49 | 前の記事 | 次の記事

11月24日~29日までの鳥インフルエンザに関わる動向をまとめた。

  • 11月24日:農林水産省は防疫対策本部を実施。
  • 11月24日:香川県は8例目までの殺処分をすべて完了。
  • 11月24日:農林水産省家畜衛生部会家きん小委員会が緊急提言を出す。
  • 11月24日:8例目の発生を受けて、環境省は発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定した。
  • 11月24日:環境省は鹿児島県出水市で11月15日、16日に回収された野鳥の死亡個体2羽からは高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されなかったと発表(鹿児島大学が確定検査を実施)。11月17日に指定した野鳥監視重点区域を解除。
  • 11月24日:環境省は北海道の野鳥糞便における高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性事例(野鳥国内1例目)によって設定していた野鳥監視重点区域を解除した。その後、当該区域内で野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため。
  • 11月25日(9例目):
  • 福岡県宗像市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。
  • 肉用鶏約9.4万羽を飼養
  • 死亡鶏の増加により県が立入検査
  • 簡易検査陽性(H5亜型)
  • 11月25日(10例目):
  • 兵庫県淡路市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。兵庫県での初事例。9例目、10例目の事例に対して、防疫対策本部を開催。兵庫県は鳥インフルエンザ対策本部会議を実施。生産者向けの相談窓口を設置。
  • 採卵鶏約14.6万羽を飼養
  • 死亡鶏の増加により県が立入検査
  • 簡易検査陽性(H5亜型)
  • 11月25日:福岡県と兵庫県での発生報告を受け、環境省は両発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定した。
  • 11月25日:11月16日に新潟県阿賀野市で採取した環境試料(水)から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出(陽性)されたと環境省が発表した(野鳥5例目)。鳥取大学が検査を行った。採取地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定した。
  • 11月25日:11月17日に北海道倶知安町でマガモ1羽の死亡個体が回収され、国立環境研究所が遺伝子検査を実施。A型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応が出たと環境省が発表した。この報告を受け、回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定した。北海道大学で確定検査を実施予定。
  • 11月25日:鹿児島県出水市での高病原性鳥インフルエンザウイルス検出(野鳥2・3例目)に伴い11月14日~20日に野鳥緊急調査が行われたが、大量死等の異常は確認されなかったと環境省が発表。また熊本県でも11月18日~20日の3日間に調査が行われたが異常はなかったと発表。
  • 11月26日:池田大臣政務官が現地で兵庫県知事と会談。その内容を踏まえて防疫対策本部を開催。
  • 11月26日:動物衛生研究部門による9例目の遺伝子解析結果が発表される。高病原性鳥インフルエンザであることが決定。NA亜型はH5N8亜型。
  • 11月26日:10例目の発生を受けて、環境省は発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定したと発表。
  • 11月27日:動物衛生研究部門による10例目の遺伝子解析結果が発表される。高病原性鳥インフルエンザであることが決定。NA亜型はH5N8亜型。
  • 11月27日:2例目発生農場の周辺にある農場の清浄性確認検査の結果が全て陰性であることを確認。香川県は、発生農場の半径3km~10km以内の区域に設定している搬出制限を24時に解除。
  • 11月27日:動物衛生研究部門による6~8例目の遺伝子解析結果が発表される。高病原性鳥インフルエンザであることが決定。NA亜型は全てH5N8亜型。
  • 11月27日:福岡県が9例目の殺処分を完了。
  • 11月27日:11月23日に鹿児島県出水市で採取した環境試料(水)から、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出(陽性)されたと環境省が発表した(野鳥6例目)。採取地点は11月13日・20日に高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された採取地点と同一地点。鹿児島大学が検査を行った。
  • 11月28日:兵庫県が10例目の殺処分を完了。焼却処分に。
  • 11月28日:福岡県が9例目の殺処分個体の埋却と農場消毒を完了。