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環境省は、2020年9月30日、「農業資材審議会飼料分科会」「中央環境審議会動物愛護部会ペットフード小委員会」の第6回合同会合を開催し、愛玩動物用飼料の砒素の成分規格の見直しを検討した。
その結果、現行の総砒素の基準値15µg/gを削除し、新たに無機砒素の基準値2µg/gを設定することが了承された。
今回の変更は以下の理由で変更が検討された。
- 現行の総砒素の基準値は、ペットフード製品中の総砒素に占める(毒性の高い)無機砒素の割合が概ね10%程度であると推測し、犬・猫に対する有害影響について無機砒素の毒性試験の結果を元に設定したものであること。
- 基準値は、超過している場合に廃棄等の命令の対象となるものであり、より確実な科学的根拠に基づき設定されるべき。
- 愛玩動物用飼料の無機砒素の検査法が整備され(http://www.famic.go.jp/ffis/pet/sub4.html)、無機砒素のリスク管理が行えるようになったこと。