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社会福祉法人日本介助犬協会は、付添犬(つきそいけん)の育成に着手した(YouTubeに1分3秒の動画が掲載されているhttps://www.youtube.com/watch?v=bl9auJpBg5Y)。
虐待や性被害にあった子どもが被害状況を証言したり司法面接で話をする際に、心理的負担を軽減させることを目的に、その面接や法廷に付き添う特別な訓練を受けた犬をcourthouse facility dog(コートハウス・ファシリティ・ドッグ)と呼び、米国ではCourthouse Dogs Foundationという組織がコートハウス・ファシリティ・ドッグの普及啓発を行っている。
日本では、2014年より児童精神科医、弁護士、獣医師、研究者が中心となり、Courthouse Dogs Foundationと連携し、日本の現状に即した付添犬制度の確立を目指し活動を進めている。
被害にあった児童の支援を行う専門家(もしくは専門的な訓練を終えた者)が、付添犬のハンドラーとなる。派遣される現場の専門職(裁判官、弁護士、検察官など)の判断で、対象の児童にとって付添犬による支援が必要であると判断された場合に、付添犬が派遣される。「NPO法人神奈川子ども支援センターつなっぐ」内に付添犬認証委員会が設置され、付添犬とハンドラーの認証と現場への派遣事業を行っている。そして日本介助犬協会は「付添犬」派遣の要請を受け以下の事業を行うことを決めた。
- 被害にあったお子さんが犬と触れ合える場の提供
- 司法の場への付添犬とハンドラーの派遣
- 付添犬の育成、訓練
§クラウドファンディング「虐待や性被害を受けた子ども達へ。司法の場に付き添う犬で安心を」
すでに事業は開始されているが、事業の維持・継続、付添犬に関わる活動資金のために、日本介助犬協会はクラウドファンディングを2020年9月1日に開始した(https://readyfor.jp/projects/tsukisoi)。目標額は150万円。寄附募集は10月30日(金)23:00まで。
なお、付添犬に関わる費用の試算は以下の通り。
- 犬1頭分の飼育費、獣医療費:約200,000円/年
- 司法面接等への犬&ハンドラー同行に関わる費用:約100,000円/年
- お子さんとの犬のふれ合いに関わる費用:約80,000円/年
- 付添犬1頭を育成するのに掛かる費用:1,500,000~2,500,000円