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農林水産省は、都道府県の水産試験場と一緒になって養殖場で魚病診療を行う意欲のある獣医師の方を募集している(https://www.maff.go.jp/j/syouan/suisan/suisan_yobo/list/list.html)。「獣医師リスト」を作成し、都道府県の水産試験場等や養殖事業者の依頼に獣医師が迅速に対応できる環境を整備しており、獣医師リストには、現在20名の獣医師が登録されている。
水産分野には獣医師が非常に少なく、現場では主に各都道府県の水産試験場職員(魚類防疫員等)が疾病の発生予防の指導や魚病診断等に対応している。安全な養殖魚を安定して生産するためには、薬学、病理学、公衆衛生学、家畜衛生学、感染症学等の幅広い知見を持つ獣医師の対応が必要となる場合があり、2019年に農林水産省が全国の養殖業者を対象に実施した調査では、養殖業者は獣医師による診療や魚病予防相談等に期待を寄せている。
- 募集要件:
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- 水産動物を対象とする診療経験のある獣医師及び経験は無いが獣医師としての専門性を生かし、今後養殖場における魚病診療に協力する意欲のある獣医師
- 都道府県の水産試験場等と協力して対応できる方
- 提出いただいた連絡先、対応内容等について都道府県及び養殖業者への提供を了解する方
- リストの活用:所定の応募用紙に記載した内容を都道府県の水産防疫担当部署に共有し、獣医師による診療が必要とされた場合に、基本的には水産試験場等から診療の依頼を行う。
- 募集期間:随時
- 応募方法:所定の応募用紙に必要事項を記入し、下記にE-mail、Faxまたは郵送にて応募。件名は「獣医師リストの応募について」。
- 提出先:農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課水産安全室
- 〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
- E-mail suisan_boueki(アットマーク)maff.go.jp
- Fax 03-3502-8275
- 研修:登録した獣医師は、希望者に対して魚病診断に関する最新情報を供するための研修を開催する予定。研修は座学および養殖現場における実習を予定している。座学コースでは、魚病感染症学(ウイルス、細菌、寄生虫等)、環境学、法令等の各分野における著名な先生方による講義を予定。