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■犬・猫の殺処分ゼロを達成 奈良市

2020-05-22 17:50 | 前の記事 | 次の記事

奈良市の犬・猫の譲渡数と殺処分数の推移

奈良市は、2020年5月20日、平成31年度の保護犬・保護猫の殺処分数(自然死、やむを得ない安楽死を除く)がゼロであったと発表した。平成30年度の殺処分数は1頭であった。

平成31年度は犬猫パートナーシップ店での保護猫譲渡会の開催、飼い主のいない猫への繁殖制限手術補助金制度をより活用しやすい制度への改正など新たな取り組みを行った。

従来より、保護犬・保護猫を終生飼養してもらえる方へ譲渡ができるように、SNSや市ホームページ、民間の動物譲渡情報掲示板サイトでの情報発信や市民とボランティアとの協働で、飼い主のいない猫の繁殖制限に取り組んでいる。また、市内に4店舗ある犬猫パートナーシップ店では購入者に終生飼育を誓約してもらい、マイクロチップを装着して販売している。譲渡ボランティア制度があり、登録したボランティア(10団体、3個人)に保護犬・保護猫の譲渡を委託し、譲渡までの適切な飼養管理を行ってもらっている。ボランティアには飼養管理に要した費用の一部を、1頭につき1日300円(最大30日)の協力者謝礼を支給している。またミルクボランティア制度もあり、登録したボランティア(11人)が保護された幼齢猫を生後2か月まで預かり、ミルク給餌や排泄などの世話を行っている。ボランティアには1頭につき1日200円(最大30日)の協力者謝礼を支給することになっているが、平成31年度はボランティアから支払い辞退の申し出があり支給しなかった。さらにミルクボランティアに預託期間中にかかった医療費の一部を謝礼として支払う制度もある。

令和2年度は飼い主のいない猫への繁殖制限手術補助金の上限金額を現行の6,000円から10,000円に引き上げる予定。また殺処分ゼロ継続に向けて、6月からふるさと納税制度の寄付メニューに追加する予定。