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株式会社東京化学同人が発行する月刊誌「現代化学」の最新号2020年4月号(2020年3月18日発売、本体価格800円、http://www.tkd-pbl.com/book/b506664.html)に、東京農工大学の水谷哲也先生の論文「新型コロナウイルス その科学的理解」が掲載された。
論文は5頁にまとめられたもので、「新型感染症のはじまり」「コロナウイルスとは」「新型コロナウイルスはどこからやってきた?」「感染の拡大と予防」「治療薬とワクチン」「経済への影響」「続くウイルスとの攻防戦」で構成されている。とても分かりやすく解説され、また少なくとも3月4日までの情報が盛り込まれており、最新情報と言って差し支えない。
最初の疑わしい患者が出てから、3月程度でものすごい勢いで感染が広がり、そしてそれに呼応するように科学的解明が進み、このような論文がまとめられることに、改めてスピードが問われることを実感する。水谷先生は今回学ぶことを次に生かさなければと述べているが、まさにそれが大切だと痛感する。
雑誌の巻末に著者の紹介欄があるが、そこに水谷先生は「目標はウイルスに対する万能薬を開発すること」と書いている。ぜひともその目標を実現していただきたく期待するものである。