JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■農林水産省の来年度予算 家畜衛生に関わる予算・定員増

2019-12-24 11:49 | 前の記事 | 次の記事

農林水産省は、2019年12月20日、「令和2年度農林水産予算概算」が決定したと発表した(https://www.maff.go.jp/j/budget/2019/index.html)。

家畜伝染病の水際検疫強化・早期発見・封じ込め対策は10億円の予算と増額になっているが、それに伴う人員の補強も行われることもあり、「CSF、ASF等の家畜伝染病や病害虫に対する国内防疫及び水際検疫の適切な実施に向けた体制を強化」に45人の増員が予定されている。

「食の安全・消費者の信頼確保」として、以下の項目、予算が計画されている。

    • 消費・安全対策交付金 30億円
    •  CSF等の家畜伝染性疾病の発生予防・まん延防止のため、地域一体となった農場のバイオセキュリティ向上のための取組等を支援するとともに、ツマジロクサヨトウ等の重要病害虫について、侵入防止・まん延防止のための取組を支援。
    • 家畜衛生等総合対策 101億円
    •  家畜伝染病予防法に基づき、防疫に要する経費や畜産経営の継続を支援するための手当金を交付するとともに、産業動物獣医師の育成や生産者が自主的に民間獣医師等による衛生指導を受けるための取組等を支援。
    • 鳥獣被害防止総合対策交付金 100億円の内数
    •  CSFのまん延防止を図るため、野生イノシシの捕獲活動を直接支援するとともに、広域的な捕獲活動の実施、ICT(情報通信技術)を活用したわな等の効率的な捕獲等を支援。
    • 家畜伝染病の水際検疫強化・早期発見・封じ込め対策 10億円
    •  水際検疫を強化するため、探知犬を140頭まで増頭するとともに、禁止品所持者等の情報収集体制の強化、動物検疫所の検査機器等の追加配備等を実施。ASF発生等の不測の事態に備えるため、移動式レンダリング装置等の追加配備を実施。
    • 生産・製造現場と連携したリスク管理 2億円
    •  サーベイランス・モニタリング中期計画等に基づき、有害化学物質・微生物の汚染実態を計画的に調査するとともに、調査結果に基づき、民間事業者と連携して汚染防止、低減対策を検討・普及。

また同省があげた92の主要項目のうち、獣医畜産関連のものは以下の通り。