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農林水産省と公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会は、2019年10月21日「令和元年度(第20回)農林水産技術会議会長賞民間企業部門」の受賞者を発表(http://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/191021_28.html)し、11月20日に東京ビックサイト(アグリビジネス創出フェア2019メインステージ)にて表彰式を行った。
13件の応募の中から農林水産大臣賞に選ばれたのは、株式会社サカタのタネらの開発グループ。その他に、農林水産技術会議会長賞に3団体、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会会長賞に2団体が受賞し表彰を受けた。
獣医学関連分野としては、キヤノンメディカルシステムズ株式会社と全国農業協同組合連合会の研究開発グループが「DNAチップを利用した家畜感染症向け新検査システムの開発」で農林水産技術会議会長賞を受賞した。
研究開発グループのメンバーは以下の通り(敬称略)
- 後藤浩朗(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)
- 石川正行(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)
- 高橋匡慶(キヤノンメディカルシステムズ株式会社)
- 宇留野勝好(全国農業協同組合連合会)
同研究開発グループの受賞業績の概要:
海外で高評価の和牛に焦点をあて、独自技術の電流検出型DNAチップ技術を活かし「簡単、迅速、正確、安価」に牛の感染症原因微生物を網羅的に検出するDNAチップカードを開発、実現した。牛の鼻汁、糞便などサンプルごとの検出系を試作、うち鼻汁(呼吸器病)用はすでに上市し予防対策などに活用され始めている。この技術は、簡便かつ迅速、高感度に多項目の遺伝子を検出することから家畜感染症の浸潤状況調査や早期発見、複合感染発見をより容易に実現し、生産性の向上に貢献するものと期待される。