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■猫の健康データ集積 株式会社ハチたま

2019-11-22 19:35 | 前の記事 | 次の記事

閲覧できるデータの例(尿量)

収集したデータはすべて「ねこの健康」へ還元。データを活用した獣医師相談サービスや専門機関との共同研究も開始。

株式会社ハチたまは、2019年11月19日、同社が手掛けるスマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」(https://toletta.jp/)のサービス開始から8か月で、tolettaで収集した猫の健康データが累計100万件を突破したと発表した。また、AIによる解析や専門機関との共同研究など猫のビッグデータを活用する取り組みを開始したことを公表した。

「toletta」は猫がトイレに入るだけで自動で猫の健康データを取得しスマートフォン上のアプリに通知するヘルスケアサービス。集積しているのは、猫の泌尿器疾患の初期症状として変化が現れる6つの指標データ(体重、尿量、排尿回数、入室回数、滞在時間、経過時間)と内臓カメラによるトイレ内の動きを撮影した動画データ。猫は泌尿器に異常があるとき、トイレ内をぐるぐると徘徊したり、背中を丸めて排尿することがあるため、トイレ内での⾏動も重要な指標となる。

収集した個々の健康データは、飼い主のスマートフォン上で閲覧可能となっている。1つのアカウントで、猫ごとのデータを全期間にわたりすべて閲覧することができる。1回ごとのトイレの様子だけでなく、長期間のトレンドをグラフで表示し、経時的な体調の変化を管理できるようになっている。また、収集した猫の健康ビッグデータは、AIによる解析や専門機関との連携により、猫の健康へ還元するとしている。またtoletta専任獣医師へのLINE相談サービスを開始した。

同社は「家庭環境の変化と排尿行動に関する共同研究」を獣医学系の大学と開始したことも発表した。