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■「キャットリボン運動」スタート 一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ

2019-09-04 19:29 | 前の記事 | 次の記事

 一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)は、2019年9月1日、“乳がんで苦しむ猫をゼロにする”ことを目的とした猫の乳がんの予防啓発プロジェクト「キャットリボン運動」を開始した。

 猫は乳がんの割合が多く、その8割以上が悪性腫瘍といわれている。

 「乳がんで苦しむ猫はもっと減らせるはず!」という熱い思いを持った獣医師が集まり、人とは異なる猫の乳がんに対する正しい知識(予防、早期発見、早期治療)を普及させるため、このプロジェクトを立ち上げた。

 2019年9月1日にキャットリボン運動公式WEBサイトをリリース、猫の乳がんについての基礎知識や早期発見の方法などを紹介していく。また人の乳がん啓発のピンクリボン運動にちなんだ【キャットリボンピンバッチ】を作成し、獣医師と飼い主を問わず猫の乳がんに関する情報を発信していく。

 猫の飼い主に向けては乳がんの予防、早期発見および早期来院の啓発を行っていき、さらに獣医師には猫の乳がんの標準的治療法の啓発や学術講演会を行っていく。

§公式WEBサイト
 http://www.catribbon.jp

§キャットリボンの日
 10月22日(火・祝)をキャットリボンの日と定めた。
【10月=人の乳がんの啓発月間(ピンクリボンの月)】×【22日=語呂合わせ「22(ニャンニャン)」】

§キャットリボン運動ロゴ
 活動主旨に賛同いただいた方は、自由にロゴを利用できる。

§今後の活動予定
 2019年11月10日(日)に東京都内にて飼い主向けおよび獣医師向けの2部構成でチャリティレクチャーを実施予定。

§運営団体「一般社団法人日本獣医がん臨床研究グループ(JVCOG)」

 JVCOGは、獣医臨床腫瘍学の発展を目指す獣医師(31名)で構成される研究グループ。JVCOGでは、獣医臨床腫瘍学に関連した新薬承認試験の実施や、多施設間臨床試験によって有効性の高い治療法を開発し、がんに罹患した動物の診療の質と治療成績の向上を図ることを目的としている。メラノーマワクチン治験、新規抗がん剤治験、リンパ腫ワクチン治験の実施、犬用化学療法剤(トセラニブ)の市販後調査などの実績がある。

 http://www.jvcog.jp/index.html

  • 代表理事:小林哲也先生(公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター・センター長)
  • 副代表:辻本 元先生(東京大学教授)
  • 理事:石田卓夫先生(日本臨床獣医学フォーラム代表)
  • 理事:廉澤 剛先生(酪農学園大学教授)
  • 理事:藤田道郎先生(日本獣医生命科学大学教授)