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■日本獣医学専門医奨学基金(JFVSS) 真夏のチャリティーレクチャーを行う

2019-08-22 11:39 | 前の記事 | 次の記事

冒頭で挨拶を述べる小林哲也先生(左)と石田卓夫先生(右)

佐藤雅彦先生

 一般社団法人日本獣医学専門医奨学基金(代表理事 小林哲也先生 http://www.jfvss.jp/)は、2019年8月18日、東京大学弥生講堂においてJFVSSチャリティーレクチャー「エマージェンシー」を開催した。

 講師は同基金理事の先生方が務め、参加費はすべてJFVSSの奨学金として寄付される。参加費6,000円(学生 3,000円)で、約100名が集まった。

 今年のチャリティーレクチャーのテーマは「エマージェンシー」。それぞれの発表分野について、エマージェンシーに関連した講演を行った。発表テーマと演者は以下の通り(敬称略)。

  • 「ネフローゼ症候群」佐藤雅彦 (東京大学)
  • 「DIC、血栓症」辻本 元(東京大学)
  • 「オンコロジックエマージェンシー」小林哲也(日本小動物がんセンター)
  • 「血液 貧血」石田卓夫(日本臨床獣医学フォーラム会長)
  • 「皮膚」村山信雄 (犬と猫の皮膚科)
  • 「消化管疾患」亘 敏広(日本大学)

 JFVSSは米国獣医専門医を目指す先生方を支援するための組織で、選考に合格した獣医師を提携先の米国コロラド州立大学(CSU)のレジデントプログラムに入れている。現在、徳永 暁先生と福島健次郎先生がCSUで専門医を目指している。JFVSSを通じて専門医となった先生方は、その知識、経験、ネットワークなどを日本国内で生かして、日本の獣医学の発展に務めて欲しいというJFVSSの願いがある。今回の演者を務めた佐藤雅彦先生は、JFVSSの第1号の専門医(小動物内科)であり、2018年夏に帰国した後、東京大学の教員となり教育・臨床に尽力され、またJFVSSの理事にも就任し、運営に協力している。

 小林哲也先生は、「このあしなが基金を少なくともあと5年は続けたい」と冒頭で述べ、次いで挨拶をした石田卓夫先生(広報担当理事)は、「すでに選考を終えており、来年の春にはもう1名をCSUに入れたい。ただ現在は赤字の運営となっている。学費の値上げや、派遣した先生に支払うレジデントとしての給与の値上げの要請がCSUからあるのもその理由である。このレクチャーへの参加も支援になります。ぜひ友達も誘って下さい」と語った。