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■H120ネオ発売記念セミナー 東京セミナー

2019-05-24 18:28 | 前の記事 | 次の記事

左より塩崎沙織先生、橋本信一郎先生、荒木健詞先生

 ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社と日本全薬工業株式会社は、5月22日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて「H120ネオ発売記念セミナー」の東京セミナーを開催した。

 東京セミナーでは、まず、株式会社ウェルファムフーズの橋本信一郎先生が、「IB対策の生産現場からの展望」のテーマで講演した。

 橋本先生は、伝染性気管支炎(IB)は、ワクチンの普及により減少してきたが、ウイルスの変異が激しいため、発生がゼロとはなっておらず根本的な対策をとる必要があるが、現状では、ワクチンは絶対に必要な対策と述べ、症状、病変、診断について解説した後、発泡錠剤型ワクチンの飲水投与法をフローチャートを用いて詳細に説明した。

 また防鳥ネットなど国の「飼養衛生管理基準」に沿った対策が、疾病対策に役立っており、「(飼養衛生管理基準が)日本の養鶏を守っている」とも述べた。

 次いで、日本全薬工業株式会社の塩崎沙織先生が、『IB生ワクチン「BI」H120ネオ』の概要を述べた。

 最後にベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社の荒木健詞先生が「海外の鶏の感染症対策の最前線」のテーマで講演。鳥インフルエンザ、ニューカッスル病、伝染性気管支炎(IB)、伝染性ファブリキウス嚢病(IBD)の世界での発生状況、各疾患のワクチンについて解説した。

 荒木先生は、鳥インフルエンザワクチン(国内未承認)は、H7型、H9型は効果が報告されているが、最も重要なH5型は野外においては交差性の観点から効果が限定的であるケースがあることを紹介した。また、養鶏用のベクターワクチンは世界84か国で使用されており、国際競争の観点からも日本で使用するメリットはあると述べた。