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■犬の拡張型心筋症モデルに対する有効性評価結果の論文を発表 iHeart Japan株式会社

2026-08-27 14:38 掲載 | 前の記事 | 次の記事

研究の概要

再生医療に取り組むiHeart Japan株式会社は、2026年8月19日、同社が開発しているヒトiPS細胞由来心血管系細胞多層体(「IHJ-301」)を病態モデル動物の心臓に貼付して有効性と安全性を評価した研究の成果をまとめた論文が「Stem Cell Research & Therapy」に掲載されたと発表した(参照:iHeart Japan株式会社「NEWS」)。

高速ペーシングによる病態モデル作製には、高速ペーシングを続けると動物が死んでしまい、高速ペーシングを止めると自然回復してしまうという問題があった。今回の研究では、従来法を改良し、高速ペーシングによって病態を作り出した後、準高速ペーシングを継続することで、動物を死なせずに病態を維持することができた。

さらに、当該方法で作製した拡張型心筋症様の非虚血性の心不全の病態モデル動物である犬の心臓の左心室表面に「IHJ-301」を貼付した結果、左室駆出率(LVEF)等の心機能を表す指標の有意な改善が認められた。

現在、拡張型心筋症を治療対象とする治験が実施されている。

「IHJ-301」は、健常ドナーの細胞から作製したiPS細胞を分化させた心臓や血管などの細胞の層とゼラチンハイドロゲル粒子の層から成る「細胞とバイオマテリアルのハイブリッド再生医療等製品」。ゼラチンハイドロゲル粒子の作用によって、細胞だけを貼付した場合よりも生着性が高くなり、その結果として治療効果が高くなることが動物実験によって示されている。

同社は2013年の設立以来、「心臓移植をしなくても良い社会の実現」を掲げ、「IHJ-301」の開発に取り組んでいる。