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■犬・猫用首輪型ウェアラブルデバイス「PetVoice」、台湾市場参入へ向けて

2025-10-09 15:19 掲載 | 前の記事 | 次の記事

専心動物病院の洪榮偉 院長

株式会社PetVoiceは、2025年10月8日、台湾の循環器内科を専門に行う専心動物病院、外科手術を専門に行う長青動物病院と提携し、犬・猫用首輪型ウェアラブルデバイス「PetVoice」の現地でのサービス提供に向けた準備を開始したと発表した。「PetVoice」を用いたヘルスケアサービスの海外展開の第一歩となる。

「PetVoice」は、心疾患を持つ犬・猫を中心に利用され、推定直腸温・安静時心拍数・安静時呼吸数といった主要なバイタルサインを非侵襲で継続的に測定・記録できる。

台湾でも高齢ペットや慢性疾患を抱えるペットの増加が社会課題となっており、獣医療現場では在宅での健康モニタリングの需要が高まっている。

今回の提携により、台湾の専心動物病院では心臓病患者を対象に「PetVoice」の提供を開始するとともに、同院の専門医チームと連携し、学術論文の執筆や国際学会発表を見据えた複数の研究プロジェクトを推進していく。

また、長青動物病院においては、入院患者の管理に「PetVoice」を活用する新たな取り組みをスタートし、臨床現場での有用性検証と飼い主へのサポート強化を進める。

株式会社PetVoiceは台湾での動物病院ネットワークとの提携を皮切りに、アジア地域でのサービス提供の拡大を目指す。

専心動物病院は、院長の洪榮偉(Yong-Wei Joey Hung)先生により、30年前に台湾初の小動物心臓専門動物病院として設立された。

洪院長は「アジア心臓専門医」と「米国心エコー図学会認定」の両方を有する。洪院長は、「今回のPetVoiceとの協力は単なる技術導入ではなく、臨床研究とデータ検証を基盤とした共同プロジェクトです。良好な結果が得られればアジア小動物獣医師大会での成果発表を目指し、さらには、アジア地域における臨床医療とデータサイエンスの融合を促進することを目指したいと考えています」とコメントしている。