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■Elsevier社が生物医学文献データベースEmbaseに生成AIを搭載した「Embase AI」を発表 オンラインセミナーを8月26日に実施
Elsevier社は生物医学文献データベースEmbaseに生成AIを搭載した「Embase AI」を発表した(ロンドン、現地6月25日)。
「Embase AI」は、50年以上にわたり世界中の研究者に利用されてきたEmbaseデータベースを基盤とし、査読済み論文、臨床試験、プレプリント、学会抄録などの最新のコンテンツ情報全体をリアルタイムで検索する。検索結果の透明性を確保するために、インライン引用付きの要約を生成する二段階のランキングシステムを採用している。日々更新されるこの高度なソリューションは、専門家により監修された医学概念とその同義語の階層構造に基づいており、検索結果の精度と説明のしやすさを可能にしている。
また、質問形式で研究の検索が可能で、個人の検索スキルによらず、誰もが生物医学に関する知見を得やすくなる。生成AIで要約された情報とともに、主要な参考文献のリストを即時に得ることができ、時間の節約および重要な知見を見逃すリスクの低減を実現する。「最新の臨床試験情報」や「薬剤の副作用データ」、「疾患ごとの研究動向」などが素早く入手可能となる。
「Embase AI」は、同社のAIの理念(Responsible AI Principles)とプライバシー原則(Privacy Principles)に則って開発され、最高水準のデータプライバシーとセキュリティを実現。「Embase AI」によるサードパーティのLLM(大規模言語モデル)の使用は非公開であり、公開モデルの訓練のために情報が保存または使用されることはない。すべてのデータは保護されたElsevier専用のプライベートな環境にのみ保存される。
日本ではEmbase AI Webinar(無料オンラインセミナー)が開催される。
- 日時:2025年8月26日(火) 14:00~14:45
- 内容:検索事例を交え「Embase AI」を紹介
- 申込み:「Microsoft Virtual Events Powered by Teams」
- 備考:申込み者には録画が提供される