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■犬猫生活株式会社が益田ペットクリニックを事業承継

2025-05-15 16:03 掲載 | 前の記事 | 次の記事

松本泰和院長(左)と犬猫生活株式会社の代表取締役の佐藤 淳氏(益田ペットクリニック前にて)

プレミアムペットフードの販売をはじめとしたペットケア事業を展開する犬猫生活株式会社は、2025年5月14日、島根県益田市の益田ペットクリニックを事業承継したと発表した(参照:犬猫生活株式会社「プレスリリース」)。

益田市が含まれる島根県西部地方(石見・石西地区)では、開業獣医師の高齢化が進み、診療施設の件数が9年間で14件から11件に減少し、今後の獣医師不足が懸念されているとのこと。

同社は「地方における獣医師の後継者不足という課題に対し、事業承継を通じて地域獣医療の維持・発展を目指す新たな事業展開です」とコメントしている。

§益田ペットクリニック 松本泰和院長のコメント

1988年の開業以来、益田ペットクリニックは地域のかかりつけ医として、多くのわんちゃん・猫ちゃん、そして飼い主の皆さまの健やかな生活を支えてきました。しかし、私自身も年齢を重ね、いつまで十分な診療を提供できるか、不安を感じることが増えていました。後を託せる信頼できる後継者を見つけることも簡単ではない中、今回ご縁があって犬猫生活さんに事業を承継いただくこととなりました。ペットフードを中心とした事業を展開されている企業ですが、往診クリニックの運営実績もあり、動物福祉に真摯に向き合う誠実な企業姿勢に、大変共感しました。後継となる獣医師へのスムーズな引き継ぎができるよう、私も引き続き尽力してまいります。

犬猫生活株式会社は、通院に難しさを感じる家庭に向けて、予防医療に特化した往診専門の動物病院「犬猫生活往診クリニック」を2023年11月に東京で開業している。

また犬、猫の動物福祉の向上を目指し、3つのゼロ(収容ゼロ、殺処分ゼロ、不適切飼育環境ゼロ)を掲げる一般財団法人犬猫生活福祉財団を設立し、利益の20%を継続寄付することで、犬、猫に関する社会問題を解決し、日本全体の動物福祉の向上を目指しているとのこと。同福祉財団は、群馬県前橋市で自営のシェルターと不妊去勢専門病院を、吉岡町のジョイホンパーク吉岡内に「犬猫タウン 吉岡 にゃんこシェルター」を運営している。今後は不足している全国各地にシェルターを展開する予定。