JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■飼い主の2人に1人が活用!ペット医療DX「ペット向けITサービスに関する意識調査」株式会社TYL

2025-03-11 15:53 掲載 | 前の記事 | 次の記事

ペットの飼育において、今後利用してみたい(したい)ITサービスはどれですか?

株式会社TYLは、2025年2月27日、「ペットとITサービスに関する意識調査」の結果を発表した(参照:TYL「リリース」)。ペットケアにおけるデジタルサービスの普及拡大に合わせて調査を実施した。

  • 調査テーマ:ペットとITサービスに関する意識調査
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象者:ペットを飼っている方548名
  • 調査実施日:2025年2月19日~2025年2月23日
  • 調査主体:株式会社TYL

・「ペットのために利用しているITサービス・製品はありますか」(回答548名)

過半数を超える50.7%の飼い主が、何かしらのペット向けITサービスを利用していることが分かった。普及率1位は「健康管理アプリ」(28.5%)、2位「活動量計/ウェアラブルデバイス」(21.2%)、3位「ペット用カメラ」(20.6%)という結果。

・「ペットの写真や動画を撮影する頻度を教えてください」(回答548名)

「週に2~3日」と回答した方が21.7%、次に多かったのが「週に4~6日」(15.3%)。「毎日」写真を撮る飼い主も1割以上(12.0%)で、これらを合わせると全体の半数近くの飼い主がペットの写真を2日に1回以上撮影しているという実態が見えてきた。

・「ペット関連の情報収集で主に利用するメディアを教えてください」(回答548名)

1位は「SNS(InstagramやXなど)」(21.9%)、2位「YouTube」(19.2%)、3位「ペット専門サイト・アプリ」(15.1%)という結果。多くの飼い主が、ペットに関する情報をSNSやWEBから取得していることが分かった。

・「ペットの飼育において、何のためにITサービス・製品を活用したいですか」(回答548名)

「健康管理」と答えた方が最も多く(37.0%)、続いて「コミュニケーションの記録」(26.3%)、「遊び・運動の支援」(24.8%)、「日常のケアの自動化」(22.3%)、「思い出の記録・共有」(21.2%)などの回答が見られた。さまざまな目的で、ペット向けITサービスの利用意向が高まっていることが伺える。

・「ペットのためにITサービス・製品を選ぶ際に重視する点を教えてください」(回答385名)

「使いやすさ」(64.4%)、「価格の手頃さ」(51.2%)を求める回答が多く集まった。そのほか、「機能の充実度」(48.1%)や、「信頼性」(36.6%)、「安全性」(35.1%)などを重視するという意見も。多くの観点から、サービスを検討したい飼い主の意向が見えた。

・「ペットのための月の支出のうち、ITサービス・製品にかけられる予算はどのくらいですか」(回答385名)

1位「1,000~3,000円」(31.9%)、2位「3,001~5,000円」(25.2%)、3位「1,000円未満」(19.5%)という結果。

・「ペットの飼育において、今後利用してみたい(今後も利用したい)ITサービスはどれですか?」(回答203名)

半数を超える飼い主が「AIを活用した健康診断」(66.0%)、「カメラでのモニタリング」(53.2%)を利用してみたいと回答。そのほかに「獣医師へのオンライン相談」(39.9%)や「ウェアラブルデバイス」(33.0%)にも注目が集まっていることが分かった。

株式会社TYL 取締役 兼 アニホック動物病院グループ 総獣医師長 藤野 洋先生のコメント(抜粋、一部改変)

ペットの健康を守るためにおすすめのサービスは、ウェアラブルデバイスです。ウェアラブルデバイスは、ペットの体温や心拍数、活動量を測ることができ、いつもと違う状態があればアラートが出るものもあります。これにより、病気の早期発見が可能になります。例えば、普段より動きが少ないと体調が悪い可能性がありますし、夜中に落ち着きがなければストレスや痛みがあるかもしれません。ペットが言葉を話せない分、こうしたサービスを使うことで、早く異常を見つけ、動物病院に相談することができます。

動物病院で健康管理に関するサービスから取得したデータを活用することはまだまだ少ないのが現状です。ただ、デバイスから測定したペットの体温や心拍数、活動量のデータは、病院で診察にもとても役立つものです。特に、持病があるペットや高齢のペットの場合、普段の行動や体調の変化を知ることで、病気の悪化を防ぐことができます。これらの情報をもとにペットに合った治療やケアの方法を提案でき、動物病院にとっても有益な情報になるので私たちTYLでも積極的に普及していきたいと考えています。