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■ペットフード出荷額は8年増加も出荷量は減少傾向

2025-01-24 18:28 | 前の記事 | 次の記事

2024年12月22日に行われた一般社団法人 ペットフード協会のプレス発表会で、「2023年度ペットフード産業実態調査」の結果が発表された。調査は同協会の会員等を対象としたアンケート調査をまとめたもの。

出荷総額は約4,349億円で、対前年度比は112.2%(2022年度は110.1%の延び)で、8年連続の増加であった。その内訳は、国内生産品2,043億円、輸入品約2,306億円。出荷量は573,340tで、対前年度比は97.8%と減少傾向が続いている。

同協会は、毎年、調査結果を農林水産省に提出している。

調査結果の主要点は以下の通り。

§出荷量の対前年比

  • 犬用 97.2%
  • 猫用 98.5%
  • その他(観賞魚用、鳥用ほか) 94.3%

§出荷額の対前年度比

  • 犬用111.5%
  • 猫用113.6%
  • その他(観賞魚用、鳥用ほか)99.4%

§国内生産品出荷量の対前年度比は100.1%

その構成比は

  • 犬用 37.5%
  • 猫用 56.7%
  • 鑑賞魚用 1.5%
  • 鳥用 1.9%
  • その他 2.3%

§輸入品出荷量の対前年比は100.0%

その構成比は

  • 犬用 45.7%
  • 猫用 53.0%
  • 鑑賞魚用 0.1%
  • 鳥用 0.0%
  • その他 1.2%

§海外からの輸入量はタイ(81,924t)、アメリカ(34,276t)、オーストラリア(25,892t)、韓国(24,834t)、フランス(23,489t)、中国(17,612t)の順。ただし、これらの国からの輸入量は前年よりすべて減少しており、オランダ、イギリス、カナダからの輸入量が増加している。

なお、一般社団法人ペットフード協会加盟社数は2025年1月1日時点で正会員52社、賛助会員44社の合計96社。「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」に基づく届出事業者数は急増しており、2024年3月末時点で製造業者数8,420、輸入業者数953となっているが、ペットフードの出荷はペットフード協会加盟社からのものが大半を占めている。

農林水産省は、「ペットフードの安全をめぐる情勢」を2024年12月に公表している。