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■ロイヤルカナン ジャポン主催「ジャパンキャットショー」に2,700名が参加

2024-12-16 19:21 | 前の記事 | 次の記事

CFAとTICAのベストキャット受賞猫

セミナー講演者の先生方。上から平井潤子先生、高木佐保先生、服部 幸先生

ロイヤルカナン ジャポンは、2024年11月24日(日)、池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビルの展示ホールで、第4回「ジャパンキャットショー」を開催した。日本で開催されるキャットショーとしては最大規模となる計232頭の猫が登場、会場には約2,700名が来場した。

キャットショーは純血種の猫の保全と普及を目的に、猫種ごとに定められた審査基準によって、スタンダード(猫種ごとの本来の骨格や毛色など)により近い容姿を兼ね備えた猫を評価する。

「ジャパンキャットショー」は、歴史ある2大血統書登録団体であるCFA(The Cat Fanciers’Association,Inc.)と、TICA(The International Cat Association)によるキャットショーを一度に観ることができる。出陳頭数(出場する猫の数)はCFAに130頭、TICAに102頭、合計232頭と日本で開催されるキャットショーとしては最大規模であった。

会場では猫との暮らしに役立つさまざまなセミナーも開催された。

ペット防災の第一人者である平井潤子先生(NPO法人ANICE(アナイス)代表)による「知っておきたい!ねこのための災害対策」では、犬と比べて避難が難しい猫を守るために必要な情報を過去の災害時の実例も交えつつ解説し、ペットにとってストレスの少ない避難方法や対策について何が必要かを考え工夫する「飼い主力」が、「防災力」を高めると紹介された。

猫心理学の専門家 高木佐保先生(麻布大学 介在動物学研究室)による「猫のこころを知ろう!猫の心理から読み解く『ねこのきもち』」では、猫は同居猫や家族の名前を知っているのか、日米の猫の比較など、これまでの研究結果を解説し、人と猫が仲良くするためのコミュニケーションの第一歩は相手を知ることから始まり、オーナーとコミュニケーションをとることは猫にとっても楽しいことだと紹介された。

服部 幸先生(東京猫医療センター 院長)による「猫の嘔吐SOSこんなときどうしたらいい?」では、猫の消化器症状で半数以上を占める嘔吐について、その原因や注意すべきポイント、よくある誤解などを詳しく解説し、フードのあげ方や毛玉を作らないようなブラッシング、異物誤食をはじめとした動物病院を受診すべきポイントなど、普段から気を付けるべき対策が紹介された。

そのほかにも、かわいい猫グッズがそろったショップコーナーや、毎年たくさんのかわいい写真を応募いただいているフォトコンテスト入賞作品の展示および来場者による最終投票などが行われた。