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ロイヤルカナン ジャポンは、2024年4月25日、「愛玩動物看護師国家資格を取り巻く現状調査2024」の結果を公開した。
同調査は、2023年4月に最初の愛玩動物看護師 国家資格取得者が誕生したことを受け、アニマルケアスタッフ、獣医師を対象とし、一般社団法人日本動物看護職協会との共同企画により実施されたもの。
§「玩動物看護師国家資格を取り巻く現状調査2024」概要
- 調査対象者:
- アニマルケアスタッフ サンプル数1,991名
- 獣医師 サンプル数500名
- 調査期間:
- アニマルケアスタッフ 2023年12月8日~12月18日
- 獣医師 2023年12月16日~2024年1月11日
- 調査方法:インターネット
- 調査協力:一般社団法人 日本動物看護職協会
- 調査機関:株式会社Zpeer
アニマルケアスタッフの80%は既に「愛玩動物看護師」資格を取得済みで、今後取得予定は17%で、あわせると97%。愛玩動物看護師が獣医療の現場に欠かせない資格と認識されている。
取得理由は、「スキルアップ」(64%)、「長期的な勤務」(54%)とキャリアに対して前向きであった。
愛玩動物看護師が国家資格化されたことによる仕事への意識は、「大きく変化した」「多少変化した」と回答した人を合わせると半数以上であった。その具体的な内容は「責任感の向上」「知識や技術の向上意欲」「モチベーションの向上」が上位に挙がり、国家資格化されたことで責任感やモチベーションが向上し、知識・技術の学習意欲が高まっている人が多いことが分かった。
4割近い人がスキルアップのために勉強等を行っていて、「行う予定だがまだ始めていない」人を合わせると、7割に上る。その具体的な学習方法は、「Webセミナー」「Web上の文字コンテンツ」が上位に挙がった。
愛玩動物看護師の国家資格化に関して、約半数の獣医師が「期待している」と回答。一方で、院内の資格取得者の業務内容の変化について、「大きく変化した」は10%、「多少変化した」も40%にとどまる結果となり、実際の仕事内容は大幅に変わっていない実情が明らかになった。
しかし今後、愛玩動物看護師が一定レベルのスキルを習得した場合には、さまざまな業務を任せることができると回答し、その結果「診療業務に集中できる」「より多くの症例を診ることができる」など、獣医師にとっても多くのメリットが生じると考えていることも分かった。