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■麻布大学附属動物病院において増改築工事が完了

2024-02-19 16:06 | 前の記事 | 次の記事

獣医診療センター前の1階建て部分が新たに増築された

麻布大学では、2023年4月から開始した附属動物病院増改築工事を2024年1月に終えた。今回の増改築工事は以下の点を改善することを目的に実施した。

  • 診察室が狭く教育・実習の場として不十分であったこと
  • 快適でストレスの少ない環境を飼い主様及び症例に提供すること
  • 竣工から約25年が経過しており、各部屋の使用目的も竣工当初から変化してきていたため、動線などを改めて見直し、効率化することで診療の待ち時間の短縮、症例数の増加及びスタッフの労働環境の改善を同時に達成すること

増改築工事を優先するために2023年11月から12月末までの2か月間を休診していたが、2024年1月から診療を再開した。

増築棟の建築面積は639.62㎡となり、不足していた施設及び設備を拡充し、教育環境が大幅に改善された。

従来の附属動物病院の診察室は6部屋であったが、約10㎡ほどの広さであり、飼い主、獣医師に加えて、研修獣医師及び実習に参加している学生が入室すると、飼い主に過度な重圧を与える危険性もあり、診察室に入室する学生数を限定している状況であったが、増改築後は、診察室を11部屋に増設し、そのうちの4部屋は約16㎡に拡張され、十分な広さを確保している。

増改築前は犬及び猫が同一の待合室で待機していたが、今回の増築棟には猫専用の待合室が増設され、犬と猫が離れた空間で待つことができるように配慮されている。さらに犬用超音波室(大・小)、猫用超音波室、内視鏡検査室、手術準備室、回復室等が機能的に設置され、麻布大学動物医療センターとして生まれ変わった。

資料・写真をご提供いただきました麻布大学に感謝申し上げます。