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農林水産省は「ランピースキン病防疫対策要領」を策定し、2024年1月23日に各都道府県に通知した。
ランピースキン病は、蚊、サシバエ、ヌカカ、マダニなどのベクターを介してポックスウイルスが感染することによって起こる牛や水牛の疾患。皮膚の結節・水腫、発熱、泌乳量の低下などの徴候を示す。不顕性のものもあるが、重篤に至る例もある。発症牛の早期発見、隔離、ワクチン接種、殺虫剤によるベクター対策などの防疫が必要となる。
アフリカで流行し、2010年代には中東の一部、トルコ、南ヨーロッパで、そして2019年以降にアジアで発生している。2023年に韓国で発生したことにより、警戒を強めている。
届出伝染病に指定されており、国はワクチンの備蓄を行う。ランピースキン病対策検討会の討議を経て「ランピースキン病防疫対策要領」が策定された。