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MSDアニマルヘルス株式会社は、2024年2月1日、鶏伝染性気管支炎(IB)を予防する生ワクチン「ノビリス IB 4-91 SPH 1000/5000」を新発売する。
IBの予防は一般的にMタイプのワクチンがベースとして使用されているが、しばしば新しい抗原性のタイプが出現し問題となっている。1991年英国において、Mタイプのワクチンを接種されていた肉用種鶏から、4-91株(または793B株)と呼ばれる血清タイプのIBウイルスが分離された。4-91株は西ヨーロッパ、極東、中東、南アフリカおよびメキシコなどに浸潤しており、我が国でも広い地域で4-91株に対する抗体が検出され、4-91株タイプのIBウイルスが浸潤していることが明らかにされている。IBの予防に一般的に使用されているMタイプのワクチンは、4-91株を防御しないため、生ワクチン「Nobilis IB 4-91」が開発された。その安全性、有効性は確認されている。
今回、新発売された「ノビリス IB 4-91 SPH 1000/5000」は、従来のビンに入ったワクチンから製造方法を変え、アルミカップ内に粒状ワクチンが入った製品。従来の生ワクチンを、新しい凍結乾燥技術により製造し、その特徴的な形状の「SPHERE(球体)」より「SPH(スフェレオン)」と名付けられた。
SPHの特長:
- 従来のガラスバイアル製品と効果は変わらない。
- コンパクトなアルミ容器に充填され、持ち運びやすい軽さ。
- 使用済みのアルミ容器はコンパクトにまとめて廃棄できる。
- SPHのアルミ容器は、安全に開封することができる。
- 従来のガラスバイアルのように水中で開封する必要がなく、衛生的にワクチンを溶解することができる。
- 効能・効果:鶏伝染性気管支炎の予防
- 投与方法:散霧接種または飲水投与
- 貯法・有効期間:2~8℃、製造後24か月間
- 包装:
- 「ノビリス R IB 4-91 SPH 1000」1容器1000羽分(アルミラミネート製)×12
- 「ノビリス R IB 4-91 SPH 5000」1容器5000羽分(アルミラミネート製)×12
- 製造販売元(輸入):MSDアニマルヘルス株式会社