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■開発技術のさらなる活用を「みどりの食料システム戦略技術カタログ」Ver.3.0を発表

2023-07-12 13:09 | 前の記事 | 次の記事

「高窒素鶏糞を活用した水稲の減化学肥料栽培」(農林水産省Webサイトより)

農林水産省は、2023年5月26日、「みどりの食料システム戦略技術カタログ」Ver.3.0を公表した。

同カタログは、国の「みどりの食料システム戦略」の実現に向けて、戦略で掲げた各目標の達成に貢献し、現場への普及が期待される技術がまとめられている。

農研機構や各自治体の研究機関の開発した技術や開発中のものが主に掲載されており、技術の利活用、応用、開発促進などにつながることが期待されている。

2022年1月にVer.1.0がまとめられ、11月にはVer.2.0が、そして、今回のVer.3.0となった。今後も継続的にバージョンアップされ、掲載数を増やしていくとともに、幅広く活用されるように工夫、改善されていく予定。

Ver.3.0では、新たに58件の技術が追加された。

新たに追加された技術に新潟県農業総合研究所の「高窒素鶏糞を活用した水稲の減化学肥料栽培」(水稲分野)がある。これは基肥に高窒素鶏糞を、そして穂肥に硫安を使用するもの。低コストで化学肥料を減らすことができ、収量・品質は化学肥料と同等の成果がでている。農林水産省では、「多くの方にこの技術をみていただき、この技術が広まり各地の有機農業の戦略のひとつになれば」とコメントしている。

また、畜産分野では栃木県畜産酪農研究センターが開発中の「アミノ酸バランス改善飼料による牛排せつ物由来の温室効果ガス削減」などが追加された。