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公益社団法人東京都獣医師会は、2023年6月11日、都市センターホテルで第12回定時総会を行った。大勢の会員の先生方が会場に集まり、その模様は会員に向けてオンラインでも中継された。
その中で、東京都でワンヘルスの条例化を目指していることが紹介された。
東京都獣医師会は、2022年9月に小池百合子知事に東京版ワンヘルス条例制定の要望を行い、次いで11月には公益社団法人東京都医師会とグランドデザインについて協議している。2025年度の制定を目指しており、今年度においても構想の具体化に向けて取り組みを進めていく。動物愛護相談センターの新設に伴う取り組みに参画することも働きかける。
ワンヘルス条例については、盛んな質疑応答が行われ、具体的にどのような事業を行っていき、何がプラスとなるのか、ワンウェルフェアの理念も取り込んでいくべき、収益事業となることも重要などの質問や意見が出された。
上野弘道 会長は次のような主旨で述べた。
条例化されれば、予算化された事業に取り組める。どのような条例をつくっていくのかは、先進事例の福岡県の条例を参考に、これから検討していきたい。ワンヘルスの理念である人と動物の共生は、獣医師の存在感を社会的に高めていくことにつながる。個人的な思いではあるが、ワンヘルスという言葉と理念が浸透すれば、動物病院の事業そのものが、ワンヘルスの理念に基づいたものとみなされていくことになるのでは。私たちが動物の健康を支え、飼い主家族に寄り添うことが社会貢献となる。そんな社会としていきたい。