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■サハラ以南アフリカ地域の小規模畜産農家への支援 LastMile

2023-04-28 16:17 | 前の記事 | 次の記事

訪問活動

LastMileは、アフリカの小規模畜産農家に対し、動物の疾病予防に関する研修を行ったり、動物用医薬品の新規承認を進める活動を行っている。同活動を主導するベーリンガーインゲルハイムが、2023年3月2日、活動の概要を「プレスリリース」にて発信した。

これらの活動の対象は、これまでに6か国40,000人を超える畜産関係者に及んでいる。支援が届きにくい地域への橋渡し活動により、生産性の向上と所得の創出、地域の食料安全保障、生活の改善などへの寄与が期待できる。

LastMileは2018年にビル&メリンダ・ゲイツ財団(BMGF)の資金提供を受け、グローバル・アライアンス・フォア・ライブストック・ベトナリー・メディシン(GALVmed、ライブストック医薬品のためのグローバルアライアンス)と共同でベーリンガーインゲルハイムによって開始されたもの。ケニア、カメルーン、ナイジェリア、マリ、ブルキナファソ、エチオピアの小規模農家をサポートしている。そしてこれら6か国とウガンダ、タンザニアにおいて、56件の新規承認を実現している。ベーリンガーインゲルハイムは、承認済医薬品数を増やすことにより、畜産従事者や獣医師への治療の選択肢を増やすことに寄与している。

製品の正しい使用法の指導や小規模畜産農家の啓発において重要な役割を担うのは、地元コミュニティの動物医療技術者。20名以上の技術者は、20,000件近い畜産従事者を訪問し、17,000店以上の畜産関連小売店に製品の在庫や棚割を最適化する方法についてコンサルティングを行った。さらに、獣医師に対しては、のべ8,600回以上の訪問を重ね、予防や治療オプションについて情報提供や研修を実施している。