JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■「生物多様性国家戦略2023-2030」が閣議決定

2023-04-14 15:44 | 前の記事 | 次の記事

生物多様性国家戦略2023-2030」が、2023年3月31日、閣議決定した。同戦略は、2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえた新たな我が国の生物多様性の保全と持続可能な利用に関する基本的な計画。

その概要は以下の通り。

§位置づけ

新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に対応した戦略。2030年のネイチャーポジティブ(自然再興)実現を目指し、地球の持続可能性の土台であり人間の安全保障の根幹である生物多様性・自然資本を守り活用するための戦略。

§ポイント

生物多様性損失と気候危機の「2つの危機」への統合的対応、ネイチャーポジティブ実現に向けた社会の根本的変革を強調。30by30目標の達成等の取組により健全な生態系を確保し、自然の恵みを維持回復。自然資本を守り活かす社会経済活動(自然や生態系への配慮や評価が組み込まれ、ネイチャーポジティブの駆動力となる取組)の推進。

§構成・指標

第1部(戦略)では、2030年のネイチャーポジティブ実現に向け、5つの基本戦略と、基本戦略ごとの状態目標(全15個)・行動目標(全25個)を設定。

  • 5つの基本戦略
    1. 生態系の健全性の回復
    2. 自然を活用した社会課題の解決
    3. ネイチャーポジティブ経済の実現
    4. 生活・消費活動における生物多様性の価値の認識と行動
    5. 生物多様性に係る取組を支える基盤整備と国際連携の推進