HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事
環境省と農林水産省は、2023年3月17日午前、第2回獣医事審議会免許部会・中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会(合同会合)を農林水産省 三番町共用会議所で行った。
主な議題は、愛玩動物看護師の行政処分の考え方。獣医事審議会免許部会が定めている「獣医師に対する行政処分に関する基本的な考え方」をもととした「愛玩動物看護師に対する行政処分に関する基本的な考え方」が事務局から示され、討議された。
愛玩動物看護師に対する行政処分は、診療施設の管理体制や獣医師に対する注意義務の程度などの事項を考慮して、その程度が判断される。
獣医師の場合は、獣医事審議会(法的に定められている会である)が当該獣医師の弁明を受けて農林水産大臣に意見する仕組みとなっている。愛玩動物看護師の場合も獣医事審議会免許部会と中央環境審議会動物愛護部会愛玩動物看護師小委員会が同様のことを担うことになるが、法的に定められた組織ではないため、どこまでの任を負うのか、またその資格があるのかなどが討議された。出された討議内容、意見を元に文書が整理され「愛玩動物看護師に対する行政処分に関する基本的な考え方」が4月に定められる。また獣医師と同様に、この考え方が国家資格の免許発行の際の判断にも利用される。
また、愛玩動物看護師の役割を明示する必要があるが、その業務のイメージ図や診療の補助、愛玩動物の看護を図示したものが事務局より示された(「会議資料4」)。この内容については、来年度に討議されていくが、まずは分かりやすい図ということで評価された。
当日の13時に合格発表であった「第1回愛玩動物看護師国家試験」の報告も行われた(参照:JVM NEWS-2023-3-20「愛玩動物看護師国家試験の結果が発表される」)。