HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事
環境省は、2023年3月6日、「第12回 動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」をWeb会議システムも利用して、AP東京八重洲で開催した。会議はYouTubeで配信された。
「動物の愛護及び管理に関する法律」では、動物の管理の方法等について具体的に明示された基準を動物取扱業は遵守すると規定されている。犬と猫についてはすでに管理基準が設けられているが、次いで犬と猫以外の哺乳類および爬虫類についての検討が行われている。
対象種が多様であることや、特殊となる品種があることなど難しい面も多いが、調査結果などを踏まえて、動物種のグループ分けを行って、それぞれのグループごとのベースとなる管理基準を設けてまとめていくという方向性が示された。動物取扱業がそれを元に飼育管理を行え、かつ指導や取り締まりを行う立場の自治体にとって判断基準となるような具体性が求められ、「どこまで細かくするか、どこまで汎用性のあるものにするか」が今後討議される。よりよい規定に向けて、事務局となる環境省に向けて、現地調査やヒアリング対象の拡大などの要望がでた。また爬虫類の飼養管理に関しては、ワーキンググループが設けられている。
討議を行っている「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」の有識者のメンバーは以下の通り(敬称略)。
- 武内ゆかり(東京大学大学院、座長)
- 磯部 哲(慶應義塾大学)
- 加隈良枝(帝京科学大学)
- 佐藤衆介(八ヶ岳中央農業実践大学校)
- 渋谷 寛(渋谷総合法律事務所)
- 田中 治(クウ動物病院グループ)
- 戸田光彦(自然環境研究センター)
- 水越美奈(日本獣医生命科学大学)
- 三輪恭嗣(日本エキゾチック動物医療センター)
爬虫類飼養管理ワーキンググループメンバーは以下の通り(敬称略)。
- 戸田光彦(自然環境研究センター、座長)
- 宇根有美(岡山理科大学)
- 平林雅和(オールペットクリニック)
- 三谷伸也(鳥羽水族館)
- 若尾慶子(世界自然保護基金ジャパン)