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■猫の腸内環境が多様なほど、健康度が高いことが判明

2023-02-17 17:33 | 前の記事 | 次の記事

猫の腸内環境の多様性×健康度

猫の腸内環境の多様性×健康度(猫種別)〔スコティッシュ・フォールド:N=5,329頭、マンチカン:N=3,011頭、アメリカン・ショートヘアー:N=2,892頭、ノルウェージャン・フォレスト・キャット:N=1,814頭/年齢:0~2歳/対象期間:2018年12月~2022年4月〕

アニコム損害保険株式会社は、2023年2月17日、猫の名前、人気猫種ランキングとあわせて「猫の健康に関する調査結果」も発表した。

アニコムグループでは、2016年からペットの腸内フローラに関する調査・研究を開始し、「腸内フローラ×健康」の関係性について分析を行っている。この調査を通じて「猫の腸内環境の多様性が高いほど健康度が高い」ことが明らかになった。「2022年の調査」では、犬においても同様の結果が得られており、今回の調査を通じて、種を越えて腸内環境とペットの健康度の関係性が同様であることが示された。

§調査概要

  • N=44,518
  • 年齢:0~7歳
  • 対象期間:2018年12月~2022年4月

さらにこの結果は、様々な猫種においても確認されている。スコティッシュ・フォールドでは、腸内環境の多様性の高い6.0以上のグループ(健康度:59.0%)は、多様性が最も低い3.0~4.0だったグループ(同:35.0%)より、約1.7倍、健康度が高いという結果。他の人気猫種においても、同様の結果が得られている。

アニコムグループでは、猫などのペットのうんちを郵送するだけで腸内環境の多様性を調べられる「腸内フローラ測定サービス」を行っている。サービスはアニコム損保のペット保険の契約者なら、年に1度無料で受けることができる。

§用語解説

  • 腸内環境の多様性:「Shannon Index」という指標を用いて表現した腸内細菌の多様性。
  • 健康度:対象となる保険契約のうち保険金請求のなかった契約の割合を「健康度」と表す。個々のどうぶつと疾病との関係を示すものではない。
  • 集計対象契約:対象期間中にペット保険の付帯サービスである「どうぶつ健活(腸内フローラ測定)」を実施した猫を対象とし、特定の傷病(骨折、誤飲)による保険金請求があった猫は除外している。