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農林水産省は、2022年11月8日、「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(Ver2.0) を公表した。同省は「みどりの食料システム戦略」の実現に貢献する技術を取りまとめて「技術カタログ」として公表している。従来は2022年1月の「現在普及可能な技術」を掲載していたが、加えて「2030年までに利用可能な技術」を追加した「Ver.2.0」が公表された。
同省ではこの情報公開により、農家の共感を得ることや期待感の醸成、事業化を目指す企業と実証を行う自治体とのマッチングに期待を寄せている。公開資料には連絡先が明記されている。
畜産分野では以下の技術が掲載されている。
- イアコーン収穫用スナッパヘッドの現地適応化
- 子実用トウモロコシの低コスト多収性の向上、作付・利用の拡大
- 酪農経営における効率的ICT利用技術(搾乳ロボットを核とした省力型酪農システム)
- ドローンによるピンポイント農薬・肥料散布の普及
- 飼料による乳牛ゲップ由来メタン排出の抑制
- 飼料利用性の高い家畜の改良
- 牛の鳴き声を用いた個体識別および発情検知
- 大規模養豚に対応した経口ワクチンの開発(多機能で省力型の革新的ワクチンの開発)
- 家畜ふん尿を利用したバイオガスプラントの長期的稼働の実証
- 温室効果ガス排出量が少なく、低コストな家畜排せつ物処理施設の開発
- AIやICT等を活用した飼養管理技術の高度化
- 微生物機能を利用した乳牛のメタン削減生産システムの開発