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■乳牛の糞尿処理方法の変更でJ-クレジット化の取組開始 株式会社ファームノートホールディングス

2022-10-31 17:16 | 前の記事 | 次の記事

固液分離機

固液分離処理をした敷料に横たわる乳牛

株式会社ファームノートホールディングスは、2022年9月21日、酪農経営子会社である株式会社ファームノートデーリィプラットフォームを通じて、丸紅株式会社と、畜産分野での温室効果ガス排出削減量のクレジット化を協働すると発表した。

温暖化ガス排出の削減量などを国が認証し事業者間で売買する制度「J-クレジット」に、「家畜排せつ物管理方法の変更(方法論番号:AG-002)」が9月16日に登録された。家畜排せつ物管理方法によるJ-クレジット制度への登録は日本初とのこと。

スラリーの一般的な処理方法として、貯留し畑に散布することがあげられるが、株式会社ファームノートデーリィプラットフォームは、固液分離機によるスラリーの強制発酵を行っている。排せつ物の管理方法を「貯留」から「強制発酵」へ変更することで、年間175トン(2022年9月時点)相当の二酸化炭素を削減できる。丸紅株式会社は温室効果ガス排出量の算定やJ-クレジットの申請・販売にノウハウを持つ。

なお、この処理方法を経た固体が敷料として再利用されている。