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■被災地の犬の救助 アニコムの活動

2022-07-12 14:21 | 前の記事 | 次の記事

21日深夜まで続いた救助活動

返却が決まり犬たちの搬送準備を行う様子

アニコム ホールディングス株式会社は、2022年7日5日、6月20日から21日にかけて静岡県で発生した大雨により被災した犬の救助活動について発表した。被災地の犬32頭をグループが保有する動物病院跡地に避難させていたが、現地の安全が確認され、7月1日に飼い主のもとへ全頭が無事に戻ったとのこと。

6月20日の大雨により、焼津市で土砂崩れが発生し、同地域に住んでいたブリーダーにも避難指示が出された。飼っている犬とともに避難する先も方法もなく、犬たちの行き場がなくなってしまったことを受け、ブリーダーはアニコム ホールディングス株式会社の社員に救援を相談。32頭の犬を同グループの愛甲石田どうぶつ病院(移転前跡地)に収容して預かることとなった。

ブリーダーから同社に連絡があった後、21日の夜にかけて犬の搬送が行われたが、搬送には東日本大震災の教訓から生まれた同社保有のどうぶつ用診療車「アニコムレスキューカー」が使用された。

搬送後は同グループスタッフ等がトイレや掃除、トリミングやシャンプーなどの世話を行い、不調のある犬たちに対しては、グループの獣医師が点滴や投薬等の治療を行った。

20日の避難指示を受けたブリーダーは、消防や警察に「犬はどこかに預けるか、人命を優先し置いて逃げるように」と指示を受けたという。犬の命や、犬が逃げ出したら周辺の方に迷惑がかかることを考えると、犬を置いて逃げることはできず、被害拡大の恐れがあることから今回の経緯となった。

同社は、グループのどうぶつ病院等を拠点に同行避難訓練などを行いながら、より良い社会の創造のために貢献していくと発表している。