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■マクロライド系抗菌剤「牛用ザクトラン注」ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン

2022-05-18 12:24 | 前の記事 | 次の記事

「牛用ザクトラン 注」

ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社は、2022年5月より、マクロライド系抗菌剤「牛用ザクトラン 注」の全国展開を開始した。

  • 特長:
    • 主成分のガミスロマイシンは、15員環マクロライド系抗菌薬で、アザライド系と呼ばれる新しいタイプのマクロライド。アザライドは従来型のマクロライドよりも広い抗菌スペクトルを有し、主要な牛複合呼吸器病BRDC(bovine respiratory disease complex)の起因菌に対して高い抗菌活性を発揮。
    • 組織・細胞移行性が強く、血流から体内の他部位に急速に移行し、長期間にわたり有効濃度が持続する特徴がある。
    • 皮下注射後の生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)がほぼ100%。投与量の大部分が肺に移行し、肺胞マクロファージなどの免疫細胞に蓄積され、感染が起きている最前線で効果を発揮する。
    • 急速な作用スピードも大きな特長で、皮下注射後30分以内に肺においてBRDC起因菌のMIC90を上回る濃度に到達する。
    • 効果が長期間持続するワンショット製剤で、牛の細菌性肺炎による経済的損失の軽減に貢献できる製品。
  • 主成分:ガミスロマイシン150mg(力価)/本品1mL中
  • 有効菌種:パスツレラ・マルトシダ、マンヘミア・ヘモリチカ、マイコプラズマ・ボビス
  • 適応症:牛の細菌性肺炎
  • 用法・用量:体重1kg当たり、ガミスロマイシンとして6mg(力価)を1回頸部皮下に注射。ただし、生後13月を超える雌の乳牛(食用に供するための搾乳がされなくなったものを除く)は除く。
  • 使用禁止期間:食用に供するためにと殺する前49日間