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■シカの増減でクマの食生活はどう変わる

2022-05-10 17:03 | 前の記事 | 次の記事

森林総合研究所は、2022年4月26日、プレスリリース「シカの増減でクマの食生活はどう変わる?」を発表した。ツキノワグマを対象とした東京農工大学、東京農業大学の共同研究の成果。調査の結果、ツキノワグマはニホンジカの生息数の増減に合わせて食物の中に占めるシカの割合を変化させ、クマの性別などによって変化の程度が異なることが分かった。雌のクマはシカの生息数の増減に関わらず植物中心の食生活を送り、雄のクマはシカの生息数が増加するとシカを食べる割合を増やし、シカがある程度減った後でも、一部の個体はシカを食べ続ける傾向があった。

研究成果をまとめた論文「Functional dietary response of Asian black bears to changes in sika deer density」は「Journal of Wildlife Management」に2022年3月28日、WEB掲載された。