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- 著者:浅川満彦
- 発行:2021年12月・地人書館
- 体裁:四六判,256頁
- 定価:1,800円+税
- 詳細:http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN978-4-8052-0957-8.htm
主目次:
第1章 なぜ牛大学に野鳥が来る?
- 鶏の病気がコトの発端
- 寄生虫を運ぶ袋、野生動物
- ワンヘルスと獣医学、そして野生動物医学
- そして、不審死体もやって来た…
第2章 どのような死があるのだろう?
- 自然現象としての死
- 人為的原因による死
- だが、実際は…
第3章 身近な鳥類の大量死はなぜ起こる?
- 宙に浮く〈塩辛・スルメ〉状死体
- 獣医病理学のスタンス
- 道内の野生動物死因解析は
- 死体をもらっただけなのに
- まず、受け入れ、それから悩む
- 餌付けは動物にとってマイナス?
- 鉛散弾と紛らわしいBB弾
- 誤った正義感からの毒殺
- 血液も引力の影響を受ける
- 救命のため学ぶ毒
- 生き物の「大樹」で、いったん、整理
- 頭の失い方で、頭をひねる
- 珍しい野鳥搬入で雀躍
- なりは小さくても、雄弁に語る、語らせる
- まず、野鳥の体を測ろう
- 理不尽な仲間外れは否定
- 色彩を正しく記録する
- 森と隣接する建物は配慮が必要
- 網戸にもぶつかる
- 死体を目の前に鳥談義
- 鳥好き子供からの口頭試問
- 路上死体は交通事故死?
- 市のシンボルが庭先で散乱
第4章 人間活動が不運な死をもたらす
- 夜間照明は死の罠
- 人工的な色素が付着した
- 餌じゃないの!?
- 魚を採る網に、魚を食べる鳥も採られる
- 人の都合で事案は起きない
- しかし、何と言ってもやる気
- 鳥も釣られる延縄
- 重油塗れ鳥―油で死んだ?それとも死後付着?
- 死体流出と大量死の経緯を想像する
- 油汚染による個体への影響
- 海鳥の特異的な形態も仇に
- より深刻な個体群への影響
- さらには個体vs個体群問題に波及
- 風力発電の風車への衝突
- 天候異変は浄水場の罠に誘う
- 輸入家畜飼料に紛れる野鳥
- 関連事例の紹介と今後
第5章 哺乳類と爬虫類の剖検は命がけ
- 事案と場所の組み合わせ
- 路外でも交通事故死
- 死ぬまでの過程
- 体毛鑑定
- シカ死体は何かとトリッキー
- 検査に適切な材料とは
- シカの剖検では感染症に注意
- キツネとタヌキの死体も感染リスクに要注意
- 感染防止面で心得るべきこと
- ついには猫もやってきた
- 法獣医骨学の恐怖
- 可哀そうでも洗わないで!
- 過去からの叫び
- 猫と言えば鼠
- 家鼠と溺死
- トガリネズミも体育館で遊ぶ?
- クジラ類の死体までやってくる
- 知床のシャチ
- 蛇にもほんの少しの慈愛を
第6章 野生動物の法獣医学とは?
- 獣医学とは
- 既存知識の延長・目新しい組み合わせなので独習可能
- 愛護動物とは?動愛法とは?
- 愛護動物を対象にした法獣医学の試み
- その他飼育動物を対象にした試みと無脊椎動物医学
- 鳥獣保護管理法とは?
- その他の野生動物を対象にした法規
- では、野生動物を対象にした法獣医学は?
- 動物虐待阻止の実学シェルター医学と法獣医学
- 野生動物の法獣医学と医学(法医学)
- 野生動物の法獣医学と野生動物医学
- シェルター医学の法獣医学との違い
- 狭義・広義の法獣医学