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■令和3年度 第2回OIE連絡協議会が行われる

2021-12-20 20:59 | 前の記事 | 次の記事

令和3年度第2回OIE連絡協議会が、2021年12月10日、オンラインで行われた。今回より新メンバーでの会合となった。

事務局は動物衛生課の沖田賢治先生。議事進行は筒井俊之先生が務めた。この会議での討議が日本のスタンスの参考とされる。

来年5月の国際獣疫事務局(OIE)の総会で採択予定のコード改正としてBSEがある。改正案のポイントは以下のとおり。

  1. BSEの定義
    非定型BSEの追加。非定型BSEの発生はリスクステータスには影響しないが、飼料チェーンに入らないよう廃棄処分が必要。
  2. 症例発生と無視できるステータス回復
    8歳未満の牛で発生があると無視できるリスクテータスは停止。感染源の特定および低減措置がとられ、BSE病原体の牛群での循環リスクが引き続き無視できる程度であればステータス回復可能。
  3. サーベイランス方法
    ポイント制サーベイランスは廃止。BSEの兆候を有する全ての牛を通報ことによるパッシブサーベイランスに切替。
  4. 貿易禁止品
    全月齢について扁桃を除外。

また、口蹄疫のコード改正についても討議された。ワクチン接種個体の肉等が清浄国に輸入されないように粘り強く交渉していただきたいとの声があった。

OIE連絡協議会 新体制の通常メンバー(敬称略)

  • 飯塚 修(公益社団法人日本動物福祉協会 理事)
  • 磯部 尚(公益社団方針畜産技術協会 国際交流部長)
  • 内橋政敏(一般社団法人Jミルク 専務理事)
  • 江口法生(一般社団法人日本スーパーマーケット協会 専務理事)
  • 纐纈美千世(特定非営利活動法人 日本消費者連盟 事務局長)
  • 近藤康二(公益社団法人中央畜産会 常務理事)
  • 境 政人(公益社団法人日本獣医師会副会長 兼 専務理事)
  • 征矢野 茂(群馬県食肉事業協同組合連合会 会長)
  • 筒井俊之(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門 所長)
  • 中島一敏(大東文化大学 スポーツ・健康科学部健康科学科 教授)
  • 山口俊昭(北海道農政部生産振興局畜産振興課 家畜衛生担当課長)
  • 山根香織(主婦連合会 常任幹事)

会議資料は農林水産省Webサイト内の「OIE連絡協議会の開催状況」に掲載されている。