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■書籍紹介『生きているとき』

『生きているとき』

弱った野良猫を拾った主人公のいままで経験したことのない6日間を描いた物語。主人公はさして動物好きでもなく、ペットを飼ったこともない。初めての動物病院、そこでの獣医師との会話にとまどい、かさむ診療費の心配、そして、猫の命の責任者になってしまったことへの葛藤と重み、決断などが主人公の言葉で綴られる。

主人公が動物好きでないということによるのか、感傷的な言葉の使用は抑えられており、とても読みやすい。

また眼が描かれていない野良猫のイラストが内容にぴったりでとても良い（表紙参照）。