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■2021年度上半期業績を発表 ベーリンガーインゲルハイム

2021-08-10 14:07 | 前の記事 | 次の記事

ベーリンガーインゲルハイムは、2021年8月3日、2021年度上半期の業績を発表した。

前年のプラス傾向を維持し、2021年度上半期の純売上高は、現地通貨ベースで前年同期比5.8%増の98億ユーロ(約1兆2,722億円)となった。3つの事業分野(医療用医薬品、アニマルヘルス、バイオ医薬品受託製造)のすべてが純売上高の成長に貢献した。

2021年度上半期のアニマルヘルス事業の売上高は、現地通貨ベースで前年同期比9.6%増の約23億ユーロ(約2,986億円)となった。

犬用寄生虫駆除薬ネクスガードは売上トップの商品であり、現地通貨ベースで前年同期比16.4%増の4億8,800万ユーロ(約633億円)。犬猫用ノミ、マダニ駆除やくフロントラインの売上高は、現地通貨ベースで前年同期比8.9%増の2億6,700万ユーロ(約347億円)。

犬糸状虫の寄生予防・犬回虫および犬鉤虫の駆除薬HEARTGARD(日本における販売名はカルドメック チュアブルP)の売上高は、現地通貨ベースで前年同期比0.2%減の1億7,300万ユーロ(約225億円)となった。豚用ワクチンのインゲルバックサーコフレックスの売上高は、アフリカ豚コレラの発生数が減少に転じたことを受けて、多くの国で回復している。インゲルバックサーコフレックスの売上高は、現地通貨ベースで前年同期比18.1%増の1億4,500万ユーロ(約188億円)。

猫の糖尿病を治療する可能性を秘めたSGLT2阻害剤のvelagliflozinの臨床試験を行っていることを発表した。velagliflozinは、もともとヒトの血糖値を下げる2型糖尿病治療に用いることを目的として開発されたが、アニマルヘルスにも応用できる可能性がある。