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■WSAVA-人と動物の絆を強めるために獣医師が果たす役割について強調するためのパートナーシップ

2021-06-11 12:47 | 前の記事 | 次の記事

WSAVAプレスインフォメーション2021年6月2日

翻訳:WSAVA the Translation Committeeメンバー 安田隼也(獣医師)

HABRIとWSAVAが世界中のペットとヒトの健康と福祉を促進するためにパートナーシップを結ぶ

Human Animal Bond Research Institute(HABRI)および世界小動物獣医師会(World Small Animal Veterinary Association:WSAVA)は、ヒトと動物の絆を強く永続させ、かつペットの健康増進のために獣医療が果たす役割の重要性を強調するためにパートナーシップを結びました。

パートナーシップを交わす上で合意した活動内容は、人と動物の絆および動物の福祉や人の健康に対する獣医師という職業が果たす役割を科学的に促進することに焦点をおくものです。WSAVAはこのほかにも、HABRIおよびthe North American Veterinary Community(NAVC)が提供するオンラインの人と動物の絆の認定コースの策定にあたってthe Advisory Committeeとして参加しました。

「獣医師はペットの飼い主にとって信頼できる相手という重要な位置づけにあり、以前にも増してペットの健康関連の需要に耳を傾ける状況にあります」「HABRIはWSAVAと共に獣医師に対して飼い主との接点を持つことを手助けし人と動物の絆に関する科学的な情報を共有するお手伝いができることをうれしく思います。」とHABRI会長のSteven Feldman先生は述べています。

アメリカのペットの飼い主を対象としたHABRIの調査では、獣医師はペットを飼うにあたって有益な科学的な情報を教えてくれる信頼できる相手であることが示されました。その調査ではこれ以外にも、人と動物の絆に関する科学的知識は、飼い主がペットに対してより良いケアをするためのモチベーションになることも分かりました。中でもとりわけ、ペットの飼い主がペットを飼うことによる人の健康面での利点をより感じているようでした。

  • 92%がワクチン接種や予防医学を含めたペットの健康について考える傾向があると回答しました。
  • 89%が獣医師による定期的なチェックを受ける傾向があると答えています。
  • 89%がペットのケア全般についてより良い対応をする傾向があると答えています。

WSAVAの元会長 Shane Ryan先生は、「伴侶動物の世話をすることは動物の健康や福祉面でのメリットだけではなく、飼い主にとっても多くのプラスの面があります。」「生活スタイルや住環境を共有する関係性にはお互いにとってのメリットがあり、人と動物の絆の基礎を形作ります。HABRIと提携することでWSAVAは世界中の臨床獣医師が絆にとって重要な役割を果たすための更なる情報をお届けします。」と述べています。

編集者へのノート:

HABRIについて

Human Animal Bond Research Instituteは非営利組織で人と動物の絆に関して調べることができる世界最大のオンラインの図書館です。伴侶動物の健康面での利益になるような科学的な発表をする革新的なプロジェクトを支援しています。さらに一般向けに人と動物の絆の研究や社会に対する伴侶動物の果たす有意義な役割についても告知しています。更なる情報についてはWEBサイト(https://habri.org/)をご覧ください。

WSAVAについて

WSAVAは世界中115の組織を通じて20万人以上の獣医師を代表し、伴侶動物医療の向上に努めています。核となる活動には栄養学、疼痛管理、ワクチネーションといった獣医学の主要な分野においてWSAVA Global Guidelinesを策定することにあります。これ以外にも世界中で伴侶動物に関わる重要な内容についてロビー活動を行っています。

更なる情報をお求めの場合は以下にご連絡ください。

  • Jamie Baxter, The Impetus Agency(HABRI PR)
  • Tel 775.322.4022
  • E-mail jamie(アットマーク)theimpetusagency.com