JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■オンラインシンポジウム「犬と猫のエイジングに寄り添う」を開催 ロイヤルカナン ジャポン

2021-04-16 18:14 | 前の記事 | 次の記事

石田卓夫先生の講演サイト

竹内和義先生の講演サイト

ロイヤルカナン ジャポンは、2021年4月1日、同社が開催した「ベテリナリー シンポジウム in オンライン 2021」の概要を発表した。

このシンポジウムは、2021年3月1日から1か月間開催されたもの。「犬と猫のエイジングに寄り添う」をテーマとし、獣医師と動物看護師を対象に、学術セミナーやe-ラーニングなどの特設サイトを開設。3,000名を超える獣医療関係者が登録し、サイト内のコンテンツは期間中延べ1.5万回視聴された。

学術セミナーでは、犬と猫のエイジングと医療に関して疾患の早期診断、治療法、食事療法など7名の講師による9テーマ講演を公開した。紹介された2つの学術セミナーの概要は以下の通り。

  • 石田卓夫先生(赤坂動物病院 医療ディレクター)による「犬と猫の腎臓病と心臓病のスクリーニング2021アップデート」では、健診の意義と臨床的重要性や、腎臓病と心臓病を早期発見するための体系的な考え方を解説し、相補的な関係にあるX線検査と超音波検査の実際の症例をもとに、膨大な健診データの中から腎臓病と心臓病を見つけるための異常検出について説明しました。さらに大切なのは、そのデータを生かして早期発見から早期治療を計画することや、基準値内のデータの評価について精通しておくことだと紹介しました。
  • 竹内和義先生(VCA-Japan さがみ中央動物医療センター 院長)による「猫のCKD-早期診断からの早期治療介入が猫に与える医学的意義と恩恵-」では、猫の急性腎臓障害(AKI)や慢性腎臓病(CKD)などの具体的な症例を参考に、CKDのモニタリング法のTipsや、IRISステージングに基づいた血液検査の意義を紹介しました。また、「犬のCKD-治療の要のひとつ、蛋白尿をいかに管理するか-」では、蛋白尿の病態や検査法から、腎性蛋白尿に対する食事療法、各種薬剤の使用法まで詳細に説明されました。