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農林水産省は、2021年1月26日、和歌山県かつらぎ町の養豚農場において家畜伝染病である豚熱の患畜が確認されたと発表した。飼養豚が衰弱との通報で、1月25日、同県が当該農場に立ち入り、病性鑑定を実施。豚熱の疑いがあり、農研機構動物衛生研究部門が精密検査を実施し、翌26日に豚熱と確定した。和歌山県は1月27日の朝、対策本部会議を開催し、防疫方針、職員の動員体制を決定。直ちに防疫措置が開始され、1月29日には防疫措置を完了した。同地域はワクチン接種地域であり、移動制限・搬出制限区域は設定せず、消毒ポイントも設置されなかった。
§発生農場の飼養状況(267頭)
- 繁殖豚38頭(雄3頭、雌35頭)、肥育豚229頭
§経緯・経過
- 1月8日
- 子豚24頭に豚熱ワクチン接種(その他の豚は接種済)
- 1月24日17: 50
- ワクチン接種豚のうち子豚1頭が衰弱との通報
- 1月25日11:30
- 紀北家畜保健衛生所職員が立入検査を実施
- 1月25日18:00
- 同家畜保健衛生所が遺伝子検査開始
- 1月26日1:00
- 遺伝子検査の結果が陽性と判明
- 1月26日5:00
- 動物衛生研究部門(東京都小平市)へ検体を搬送
- 1月26日19:10
- 動物衛生研究部門での検査結果が陽性と判明
- 1月26日20:20
- 農林水産省が牛豚等疾病小委員会を開き患畜と判定
- 和歌山県と農林水産省がプレスリリース発表
- 1月27日9:00
- 和歌山県豚熱対策本部会議を開催
- 会議終了後、殺処分開始
- 1月27日22 :05
- 殺処分完了
- 1月29日18:00
- 殺処分した豚の埋却完了(当初計画より1日早く完了)
- 1月29日20: 00
- 汚染物品(飼料、糞等)の処理および農場の消毒完了
- 防疫措置終了(当初計画より2日早く完了)