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WSAVA、2021年1月18日発信
翻訳:WSAVA the Translation Committee メンバー 安田隼也(獣医師)
Federation of European Companion Animal Veterinary Associations (FECAVA)および世界小動物獣医師会 (WSAVA)は、獣医師が同僚との間でどのようなふるまいをすべきかを描いた1セットのガイドラインを出しました。
名称を「Global Principles of Veterinary Collegiality」と言い、2019年7月のWSAVA World Congress中に開催されたVIP Summitでの議論から出されたものです。その会において、コミュニケーション不足とチームや同僚間での関係が獣医師にとって更なるストレスになっている、と世界中の獣医師のリーダーたちから懸念として出されました。
さらに獣医師は既に幸福や健康、精神面での課題にも面していることが強調されました。
本文書は1月18日、月曜日、1年で最も気落ちすると言われるBlue Mondayに出されました。一部の国の獣医師団体では行動規範を定めているものの、多くは実施しておりません。FECAVAおよびWSAVAが主導することで全ての構成メンバー組織が共通した行動規範を適応する手助けになること、それによりWSAVAによる獣医師の誓いに規定されている理想的な動物へのケアを獣医師が実現できることを願っています。
The Global Principlesは WSAVAの元会長であるDr. Shane RyanとDr. Walt Ingwersen、そしてFECAVA Senior Vice PresidentであるDr. Wolfgang Dohneによって書かれました。本文書では獣医師個人同士やグループ同士の対等で双方向的な関係について規定した専門職の同僚との関係に関する重要な原則について言及されています。
Dr. Wolfgang Dohneは以下のコメントを寄せています。
「同僚との関係性とコミュニケーションが乏しいとストレスや不満がたまり、獣医師のチームに本音を言えなくなります。特に若いメンバーに対して、お互いに尊重し礼節を保ちサポートすることは、良いコミュニケーションとあわせることで、よりよい職場環境を作るだけでなく、良い臨床の成果にもつながります。これにより動物の福祉が改善され、生涯学習の考えを盛り立てることができます。これらの目標はFECAVAの核心にあり、各国の会員組織と私どもが本文書のために協力できることを誇らしく思います。」
Dr Shane Ryanは以下のコメントを残しています。
「獣医療チームの精神面や感情面でのwell-being(訳注.身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念)や、さらには結果的に私たちが診る動物の健康や福祉は、協調性がある対等な関係の環境下でのみ高めることができます。本文書で書かれた原則によって、丁寧かつ互いを尊敬したやり取りを獣医師同士で行うことができ、より生産的で良好な職場環境が作れます。同僚との関係を強化することは世界的に獣医師という職業を好転させることであると提唱しているWSAVAにとって重要な要素です。」
両会は小動物臨床の現場で使えるようなインフォグラフィックス付きの世界的な規則を出す予定である。本文書は2021年3月に開催されるWSAVA/FECAVA合同オンライン学会(https://wsava2020.com/)にて公表される予定である。本文書やインフォグラフィックスは複数の言語に翻訳される予定です。
FECAVAはメンバーの組織を通じてヨーロッパ39か国の25,000人以上の獣医師を代表しています。FECAVAは獣医師という職業が発展することを通じて伴侶動物の獣医療が改善できるとして努力をしています。更にヨーロッパ全体のレベルで伴侶動物に関する事柄について声を上げていて、ヨーロッパの獣医師団体や利害関係者と緊密に協力しています。
WSAVAは、知識豊富・献身的・協調的な世界の獣医師の団体を通じて、世界中の伴侶動物の健康と福祉を推進することを目指しています。WSAVAは現在110のメンバー団体を通じて200,000人以上の獣医師を代表しています。その年次大会では伴侶動物への獣医学的ケアのあらゆる面での最新知識を世界的に著名な専門家と共にお届けします。
WSAVAによるGlobal Principles of Collegialityは以下から閲覧できます。
- 更なる情報をお求めの場合の連絡先:
- Rebecca George, George PR
- E-mail: rebecca(アットマーク)georgepr.com