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■第32回日本動物児童文学賞

2020-10-02 17:58 | 前の記事 | 次の記事

公益社団法人日本獣医師会では、第32回日本動物児童文学賞(https://buneido-shuppan.com/jvmnews/article/jvm20200116-006)の結果を発表した。

大賞は、山口県在住の西村ひとえさんの作品「君がいるから、うまく読めるよ」が受賞した。受賞理由は以下の通り。

読書サポート犬や引退後の盲導犬などのやや難しいテーマを取り上げながらも、動物の人間社会への貢献や動物福祉について考え、自ら成長する主人公の姿は感動を呼ぶものがあり、「犬の幸せとは?」を考えるきっかけとなる良作だった。一方、作品内で紹介された動物愛護センターでの収容期間は、全国の動物愛護センターで実際に行われている実状とは異なる点や、最後に発表した調べ物学習での主張が主人公の設定年齢にしてはやや大人びているように感じた点など、違和感を抱く部分もあった。しかし、人のために働く犬の老後にスポットを当てた題材は希有で、文章の展開も軽快な力作であり、本賞の大賞にふさわしい作品である。

その他に以下の作品が受賞した(敬称略)。

優秀賞

  • 「猫の乗客」石田七海(神奈川県)
  • 「ツバメ飛ぶころ」小粒すずめ(千葉県)

奨励賞

  • 「カラス de カルタ」のだますお(東京都)
  • 「いっそ世界が猫だったら」まきうちれいみ(東京都)
  • 「親友の犬は…」ちゃーちゃん(岩手県)
  • 「老犬ドングリがのこしてくれたもの」山下 厚(千葉県)
  • 「マリィからの手紙」岡田陽子(千葉県)