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■豚熱陽性の野生イノシシを福島で発見、宮城県・山形県でも豚へのワクチン接種へ

2020-09-14 23:23 | 前の記事 | 次の記事

農林水産省は、2020年9月11日、「食料・農業・農村政策審議会 家畜衛生部会 第61回牛豚等疾病小委員会」を行い、豚熱の感染状況の報告やその対策が討議された。

発表された概要は以下の通り。

  1. ワクチン接種推奨地域における豚へのワクチン接種状況および福島県の死亡野生イノシシにおける豚熱陽性確認事例を含めた野生イノシシの感染状況を確認。
  2. 現在までの野生イノシシにおける感染状況を踏まえワクチン接種推奨地域を見直し、宮城県および山形県をワクチン接種推奨地域に設定すべきとされた。
  3. 委員からの意見を踏まえ、引き続き、周辺地域におけるサーベイランスによる野生イノシシの豚熱浸潤状況調査等を行い、野生イノシシの生息密度を踏まえた捕獲強化、経口ワクチンの適切な散布等の対策により、野生イノシシにおける感染拡大を防止していくべきとされた。
  4. 今後の飼養豚へのワクチン接種状況および野生イノシシの感染状況を踏まえ、ワクチン接種推奨地域の見直しの必要性について、定期的に検討していくこととされた。
  5. 福島県から提出された、会津地方の只見町、喜多方市、会津美里町、猪苗代町および柳津町を対象としたワクチン接種プログラムについて、家畜防疫の観点から適切な接種が実施される体制であることを確認した。