JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■ペットとの新しい生活様式「3with」を提言 株式会社 V and P

2020-07-22 15:17 | 前の記事 | 次の記事

3with

株式会社V and Pは、ペットとの新しい生活様式「犬と猫との3with(サンウィズ)」を、獣医師の上野弘道先生(日本動物医療センター院長)とともに開発した。

コロナウイルス感染症禍のもと、犬・猫たちの健康状態に着目。人とペットの互いの健康のため、より明るい未来のため、人とペットの新しい生活様式「3with」を提言した。その内容は以下の通り。

§犬との新しい生活様式「3with」

  1. 犬と一緒に手洗い
    •  犬と一緒に散歩をしたら、犬の脚にもウイルスが付着している可能性があります。人の手洗いだけでなく、犬も一緒に脚を洗ったり拭いたりして感染予防・対策をおこないましょう。
  2. 犬と一緒にダイエット
    •  犬と一緒に過ごす時間が増えたことでいつもよりおやつをあげる頻度が増えたり、散歩が減ったことで犬も人も運動不足で体重過剰のリスクが高まっています。ソーシャルディスタンスを守りやすい時間帯や散歩コースを選んで、工夫をしながら犬と一緒に楽しく運動不足を解消していきましょう。
  3. 犬と一緒にストレス発散
    •  外に出られないストレスを一緒におうちで解消しましょう。おもちゃを使いながら思いっきり室内で遊ばせる。思いっきり遊んでいる愛犬を見て飼い主は笑顔になって見守ったり、時には一緒に走ったりする。犬をなでてかまってあげる、アイコンタクトをする(目と目を合わせる)、抱っこする、犬は飼い主と過ごす時間に安心して寄り添う、人は犬との時間に癒しを得る。犬の様子をみながらコミュニケーションをとる必要がありますが、多くの犬は飼い主と一緒に過ごす時間を喜びます。犬と過ごす時間が増えたことで、人は犬から癒しや元気をもらい、犬は飼い主と穏やかに過ごす時間に満足することでしょう。

§猫との新しい生活様式「3with」

  1. 猫と一緒に免疫力を高める
    •  これまでとは違った生活環境によるストレスは免疫力の低下につながることがあります。ウイルスに対する抵抗力を高めるためにも免疫力を高めていきましょう。ストレス発散はもちろんのこと、栄養バランスの整った食事を摂ること、ゆっくり休むことも重要です。適切な食事と質の良い睡眠を人も猫も維持できるように気をつけていきましょう。猫が偏食になってきたなと思ったら、自分の食生活も振り返ってみる。自分がゆっくり休めていなかったり睡眠不足が続いたら、猫の方は大丈夫かな、と気にかけてみる。一緒に過ごす時間が増えた今だからこそ、猫の様子と自分の生活を重ねながら免疫力を維持できる生活環境に整えていきましょう。
  2. 猫と一緒にダイエット
    •  猫の場合、ほとんどの場合は一緒に散歩をすることができません。散歩以外で猫の運動不足を解消するために、室内で運動させる環境をつくりましょう。猫は高いところを好む性質があります。上下運動ができるキャットタワーの設置や、高いところに猫の通路を作ってあげたり環境を整えてあげましょう。猫はひとりの時間を好む傾向があるので、何かに熱中して走ったりじゃれたりしている間、飼い主は黙々と筋トレに励むなど、一緒に遊んで運動するのではなく、猫が遊んでいるときには忘れずに飼い主も運動するというように、一緒の時間で運動することを習慣づけていいかもしれません。
  3. 猫と一緒にストレス発散
    •  在宅勤務が増えて猫からのハラスメント、“猫ハラ”を受けている飼い主が多いようです。パソコンを使っていたらキーボードに手をのせてくる、書類をテーブルにおいていたらその上で横になって寝始めた。かわいいと思いつつ、「遊んであげたいけど仕事が進まないのは困る…」と戸惑いを感じてしまうこともあるかもしれません。猫は狭いところと段ボールが大好きです。猫が入れる程度の段ボールの小さな箱をデスクの近くに置いてあげれば、パソコンや書類を構うのではなく、段ボールの箱に入ってくれる場合があります。しかも愛猫のかわいいしぐさや寝顔をデスク横で間近に見ることができて癒されます。逆に人が猫へ猫ハラをしてしまうこともあります。在宅時間が増えて猫をいつも以上に撫でたり抱っこしたりすると、猫はいつもと違う飼い主の行動にストレスを感じやすくなります。猫の場合は犬よりも、人との適度な距離感が必要なことが多いので、猫と人、お互いがストレスなくStay Homeを楽しめる環境をつくりましょう。

上野弘道先生のコメント

「3with」で一緒に過ごす時間が増えたら、いつもより元気がない、不機嫌だ、動きにくそうなど、体調の変化も察知しやすくなります。特に猫の場合は本能的に痛みや弱みを隠す性質があります。「以前はお気に入りの場所へジャンプしていたのに最近はよじ登るようになった」「遊びに誘っても以前より遊ばなくなった」などは関節炎などの病気のサインかもしれません。体調の変化を感じた場合には早めに動物病院へ相談するとよいでしょう。

動物病院でも、安心して来院できる環境を整えながら診療を行っています。当面の間、予約診療のみとしていたり診察時間の変更などを行っている動物病院もありますので、事前に確認するとよいでしょう。一緒にいる時間を増えた新しい日常生活だからこそ、ペットも飼い主も健康に楽しく過ごすために「3with」で体調管理をしていきましょう。