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■鶏卵中の鉛等の含有 国際基準策定か 農林水産省が実態調査

2020-07-21 17:03 | 前の記事 | 次の記事

農林水産省は、2020年7月13日、令和元年度に実施した鶏卵中の鉛等含有実態調査について結果を発表した(https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_pb/chikusan_pb/attach/pdf/eggs_pb-2.pdf)。

コーデックス委員会は2019年、新たに基準値を設定すべき食品について議論し、卵類をその候補とした。そこで、農林水産省は、国産鶏卵について鉛に関するリスク管理措置を取る必要があるかを知るために調査を行った。同省によるとその結果は、コーデックス委員会が鉛の基準値を設定する場合に活用されるとのこと。

なお、大気中の鉛は粉塵とともに落下し、農畜水産物を汚染する。人の体内に一定量以上吸収されると健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

調査は2019年12月~2020年2月に、全国10地域ブロックの小売店、鶏卵洗卵選別施設(GPセンター)で購入した150点(1点は10個入り×1パック)の鶏卵が用いられた。分析対象物質は鉛、総ヒ素、カドミウムの3種。

鉛およびカドミウムは全て検出下限未満、総ヒ素は、定量下限値であった1検体を除き全て検出下限未満であった。

同省は「今回の調査結果から、コーデックス委員会が鶏卵中の鉛の基準値を策定すると決定した場合、たとえ基準値が0.005mg/kgとなっても違反の可能性はほぼない」としている。