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■動物実験のあり方を問う資料集を公表

2019-10-24 12:59 | 前の記事 | 次の記事

 動物との共生を考える連絡会(代表 青木貢一先生)(https://www.dokyoren.com/)とヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International,HSI)(https://www.hsi.org/)は、2019年10月23日、新たな資料集『資料集:動物実験のあり方を考える』を公表した(https://www.dokyoren.com/191023/)。動物実験代替法の研究者や実験動物の専門家など、動物実験の課題に関する様々な関係者が執筆した記事を収載している。

 今年改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」では、附則において実験動物について引き続き検討する旨が含まれているが、両団体は引き続き、関係者に対して働きかけを行い、社会の啓発を行うために共同作業を進めている。

 公開された資料集には、米国やヨーロッパを始め、世界各国における動物実験に代わる動物を用いない研究・試験方法などを促進・義務化するための法令や政策について包括的な解説を提供する記事も含まれる。このような政策上の取り組みに共通するテーマとして、代替法の利用の義務化(3Rを法令に組み込む)、科学的に不必要であるとみなされる動物の利用の禁止(例えば、化粧品の動物実験など)、そして動物の利用の代替と削減を達成するための指標やタイムテーブルの立案などが世界的動向として見られることが指摘されている。