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ベーリンガーインゲルハイムは、2019年9月20日、家畜用ワクチンのバイオ製造施設の定礎式をリヨン近郊で行った。獣医公衆衛生(Veterinary Public Health)分野におけるフランスでの豊富な知識と経験を活かし、欧州最大規模となる施設を建設する。建設地はリヨン・メトロポール東部に位置するジョナージュ。
この拠点にベーリンガーインゲルハイムは2億ユーロ以上を投資する。これにより、伝染性の高い疾病の抗原およびワクチンの製造能力が大幅に向上し、口蹄疫やブルータング病など、畜産生産と経済性の双方に大きな影響を及ぼす家畜伝染病の蔓延阻止に寄与することが期待されている。
今回着工したこの製造施設は、高度なセキュリティを備える15,000平方メートルにおよぶ5階建ての施設となる。各階には、35の細胞およびウイルス培養タンク、精製および滅菌施設、戦略的な抗原バンクのための備蓄庫が配置される予定。口蹄疫やブルータング病などの越境性疾患が発生した場合、各国政府からの要請に迅速かつ効率的に対応できる抗原バンク備蓄体制を確立できるようになる。稼働開始は2022年第1四半期の予定。
https://www.boehringer-ingelheim.com/press-release/groundbeaking-vaccine-production-center-france?