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農林水産省は2019年9月25日と26日の両日にわたり、「第60回全国家畜保健衛生業績発表会」を銀座ブロッサム中央会館で開催した。
都道府県および全国6か所の地域ブロックの発表会を経て選出された各都道府県1演題(北海道のみ2演題)の計48演題が発表された。発表は第1部の「家畜保健衛生所の運営および家畜保健衛生の企画推進に関する業務(防疫演習、清浄化対策等)」と第2部「家畜保健衛生所および病性鑑定施設における家畜の保健衛生に関する試験及び調査成績(疾病発生事例、検査法の検討等)」の2部構成で行われた。
発表された演題は審査され(審査委員長 筒井俊之 農研機構動物衛生部門長)、第1部・第2部からそれぞれ1題ずつ農林水産大臣賞および全国家畜保健衛生業績発表会協賛会長賞が選ばれ、表彰された。そのほかに農林水産省消費・安全局長賞が22題選ばれた。農林水産大臣賞と全国家畜保健衛生業績発表会協賛会長賞の受賞者と講演テーマは以下の通り。
§農林水産大臣賞
- 早島彬美先生(長崎県 県南家畜保健衛生所)
- 「畜産農家における外国人技能実習生の受入れ実態調査と防疫強化に対する取組み」
- 藤井勇紀先生(茨城県 県北家畜保健衛生所)
- 「茨城県の養豚場における薬剤耐性対策」
§全国家畜保健衛生業績発表会協賛会長賞
- 山中克己先生(和歌山県 紀南家畜保健衛生所)
- 「紀南和牛改良組合に対する総合的な指導」
- 松尾賢吾先生(宮城県 仙台市家畜保健衛生所)
- 「豚エンテロウイルス性脳髄膜炎の県内初事例」
審査委員長の筒井先生は、早島先生の発表について「行政的に時宜にあった課題である。困難なことに意欲的に取り組んでいる」と、また藤井先生の発表については「重要課題である薬剤耐性菌問題に関して、実態調査からはじまり慎重使用の指導まで一貫した取組みである」と評価した。